アグリーベティーは本当にアグリー

アグリーベティーは
あの主役のビジュアルから、コメディーというカテゴリーにあるドラマと思っていた。

しかし、実際はサスペンスである。

大手出版社の社長の愛人の編集長が、事故を装った殺人で消され、
死んだ筈の長男が、性転換手術をうけて、
編集長の座を狙う女性幹部と悪だくみを行い、
さらには、死んだ社長の遺体から精子を抜き取り、体外受精により
出版社の跡取りを産もうとしたり・・・・w

アメリカのABCが制作、放送したドラマなのだが、
Wikipediaによると、オリジナルはコロンビアで制作され、
アメリカでリニューアルされたのが、日本でもNHKが放送されているとのこと。

そのせいもあるのか、主人公のベティーとその家族はメキシコ出身で、
当然、そのご近所さん含め、ヒスパニック系の人達で溢れてる。

いわゆるこれまでのドラマの主人公である「白人」は
ベティーの務める出版社の友人位である。

まぁ、オリジナルがあってのリメークだから
当たり前かもしれないが、アメリカの人口に占めるヒスパニック系の割合
増えてる事を考えれば、視聴率を取る、という観点からも
どこかしら、そんな視聴者を意図する必要もあるのかもしれない。

前述のいわゆるドロドロの愛憎劇というのも、
いわゆるラテン系の激しい愛情のなせる技なのかもしれない。

しかし、番組全体は、コメディーを装っており、
サスペンスコメディーとして、文句なく楽しめるのだが、
シーズンが進むうちに、番組開始以来の様々な対立関係が
次々友情や愛情に変わっていき、本来のどろどろが薄くなり、
普通のドラマになっていったあたりで、放送が打ち切られた、というのも
頷ける話である。

親と子供、姑と嫁の対立がなくなった渡る世間は鬼ばかりには魅力はない。



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