前から気になっていた近所のトンカツ屋に行って来た。
味が確かな実力店は当然として、
キャベツ、味噌汁、ご飯が食べ放題がウリのチェーンは外すとして
どこの町にもあるとんかつ屋さんって、惹かれるのだ。
その店も、夫婦だけで切り盛り、
子供は小学校低学年の男の子が二人、
カウンター席に並んで座ってノートPCで遊んでる。
夫は、10人前の弁当の注文にてんやわんや。
しかも出前で、領収書はどこだ、箸は?と妻に怒鳴りつける。
ちょっとパニクったおばさんの様な口調にちょい笑ってしまう。
宴会をしている4人組の対応もあり、
今来たばかりの僕は、ほとんど、ほっぽり出しで、
「すいません〜」と妻がお茶を置いて走ってキッチンに戻っていく
そんな慌ただしいお店だった。
そこにお漬物を持った子供が「どーぞ」と机に置いていく。
次男は、父親に直ぐ側のスーパーで玉ねぎのお使いを
口答え一つなく、半袖シャツで出かけていく。
帰りのレジもこの子が担当で、1万円を出すと、
「お父さん〜電卓どこー」
「それくらいの計算暗算でやれよ!」
自分の手の倍ある札を不器用に並べて返してくれた。
父母が忙しく働く店を放課後の居場所として、
その姿を見ながら、ずっと育ってきた素直な子供、
なんか素敵な家族だなぁーと。
とんかつって家庭の味、
それを家族的な環境で食べるのは、
何よりの楽しみ、と思った