「ママと恋に落ちるまで」は見るべきか?

2030年に10代の自分の娘、息子にどうやってママと出会って恋に落ちたかを父が語る体裁のコメディー。(原題「How i met you mother」なぜか「I」は小文字)

全部で208話という回数を重ねるほどの人気シリーズになり、無理矢理のお話も随分織り込まれているものの、コメディーでありながら、結局主人公は登場人物の誰と結婚するの?というサスペンス的な要素も中盤から加わるし、一話あたり短くかなりのスピードがあるので飽きずに見続けることはできる、そしてやっとこのマラソンを完走した。

アメリカのコメディーというのは、あるパターンがあって
「フレンズ」とついつい比較してしまうのだが、登場人物や話の構成の仕方など、いろいろ共通点を探すのも面白い。

「フレンズ」では、モニカが太っていたり、ロスやチャンドラーがダサい大学生だった過去の話を遡って見せる、という手法がたまにスパイスになって気分を変えていたが、このドラマでは2030年の今に対して、放送されていた当時に、いつも思い出話として遡る、というところが工夫されている所。

アカデミーやトニー賞の司会を務めるニール・パトリック・ハリスがプレーボーイとして出演しているが、このドラマの後カミングアウトしたのかな?

どのコメディーにも登場する「俺って面白いだろ」というチャンドラー的な役で、製作者もそれを意識していると思いのだが、一番おもしろいのはジェイソン・シーゲル演じるマーシャル。
圧倒的に面白い、
フレンズの比較で言えば、男性版フィービーという感じで、ある種の狂気がありながら、笑わせるのだが、あり得ない程極端なキャラにはなっていなくて、という微妙なラインの演技が見事。

208話引っ張られて最終回のオチは
一捻りあって、決して後悔しないし
なぜ、208話に渡って父親が子どもたちに恋愛遍歴を語ってきたのか、って事を
考えると、少々ジーンとしていまいます