弁護士ドラマの変形

かつてアメリカで「law and order」というドラマが放送されていた
10年続いた刑事、裁判ドラマの金字塔、とのこと

最初の30分で事件が発生し、警察が捜査、犯人を逮捕
残りの30分で検察が起訴し、裁判へ。

しかし被告も有力な弁護士を雇ったりで必ずしも水戸黄門的に
検察勝利で終わることもなく、苦い結論になることもある、というドラマだった。

ありきたりの話でで恐縮だが、陪審員として裁判に接する機会が大きいことや
訴訟社会といわれるように裁判が身近な国だけに、この手のドラマが
身近に感じられるのであろう

そんな中、NetflixやHuluの登場で、
法廷ものに接する機会が増えたのだが
どうも昨今のドラマは一味違う感じ

例えば「私はラブ・リーガル」
事故で死んだモデルが、同時間に死んだ弁護士の身体に乗り移り弁護士になってしまう話だし

「スーツ」(このドラマにメーガン・マークルが出ていて、ヘンリー王子と結婚しますね)は大学中退だが、見たもの全てを記憶してしまう、という能力で
弁護士資格も無いのに大手弁護士事務所で活躍する若者の話

グッド・ワイフ」は夫(Mr.ビックね)が売春で投獄されてしまい
家庭を守るため何十年ぶりに弁護士に復帰、その事務所に大学の同窓生がいて
恋に落ちる・・・


共通して言えるのは、捻った設定が最初こそ重要なんだけど、途中からはこのあたりの設定に関わる話は薄くなり普通の法廷ドラマになってるエピソードが多い辺りに、差別化の工夫が感じられたりするのである

日本で言えば、織田信長の話なんだけど、何故か現代からタイムスリップした若者が主人公、
って感じの捻り方。

「アリーマイラブ」の制作者デイヴィッド・E・ケリーが、恋に悩む若手弁護士、という感じで恋と法廷ドラマというスタイルをスタイリッシュに作ったのが最初なのかどうなのかはともかく
裁判の内容はその時代を象徴する問題を上手に取り込んでいて、同時に事務所で働く人達の人間関係も濃厚に描くというスタイル、嫌いじゃないです

全てNetflixもしくはHulu、あるいはAmazonプライムビデオで視聴可能です