勝手橋の悲劇

 ぼくの住むいわきでは去年、豪雨で住宅地を流れる川が氾濫して多くの家で床下浸水が起こった。

この理由の一つが「勝手橋」と言われる、行政が預かりしらない利便性のために住民や事業者が自分の家、工場のそばに勝手に作った橋との指摘がある。


この勝手橋に流れてきた草木や流木がたまり、それが理由で周辺に水があふれる、というなるほど納得の理由だ。


ちなみにこちらは近所で見つけた勝手橋。簡単に勝手橋コレクションができそうなほどある。

そういえば小学生の頃とか通学路沿いの川とかに、整備された橋とは違った脆弱な住民がかけた橋が随所にあった。生活のために、川に橋を掛けるのも責められないよなぁ、とも思う。


一方で安全管理は行われていないと言ってもよく、水害のみならず、重さに耐えきれず突然橋が落ちる危険性もある。


なかなかリスキーな環境で暮らしてるな、と思うが、行政は細かいところまで目配せしてなくて、そんな橋を渡るのすら自己責任、という世の中甘く何だよね、気をつけないと。