坂本龍一と「A」の音のこだわり。

 かつてニュースワイド、というNHKの朝の報道番組で高視聴番組があった。

そのテーマ曲を作曲したのが、当時時代の寵児だった坂本龍一。


教授のテレビ・CMの作品を集めたアルバムに収録されているが、収録されているのはフェードアウトしていく音源。

今聞くと…昔のテレビゲームみたいな音だなと思うけど、まぁ進化の途中だから仕方がない。(個人的感想です)


多分マスターテープがなくて、NHKのビデオからCDに収録したのではないか、と推測。


この曲について、ラジオで(サウンドストリート?)で教授が語っていた、と言うのを文字起こししたサイトを見て驚いた。


番組開始は多分朝7時で、時報が鳴る。

このポーンという音の残響音(A:ラの音)を意識して曲を作った、という。



1980年に朝のNHKで『ニュースワイド』という番組が始まった。


NHKアナウンス室は山川静夫さんをメインアナウンサーにしたかったらしく、説得にあたったが固辞したため、説得にあたっていた当時デスクだった森本毅郎がキャスターになったそうだ。


番組のあとにおしんが放送されたため大変な視聴率をたたき出したニュース番組だった。


坂本龍一としては、「初の全国区の仕事」だったそうだ。


正時に始まる番組の作曲家はみんなこのA問題を気にしたのか?

それで言えば、やはり教授が作曲した筑紫哲也NEWS23のテーマも時報の後流れる。


確かに、テレビで見てた時不快な音を意識したことはないけど、そもそも時報の音とテーマの冒頭のコードを意識したことなんて無い。


逆に時報音Aと馴染まないテーマ曲ってあるのかな?


なかなか面白い話だ。

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