日本沈没 パラサイト中年のニュースで思う事

毎日新聞の記事で
「<パラサイト中年>「自立の余裕なく」 頼りは親の年金」
という記事があった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120502-00000044-mai-soci

これまでは考えられない様な事が起こった時には、
「工業化社会から、知識社会に移行したのに、
社会の仕組みがまだ工業化の仕組みだからね」
といっておくことにした

これは、未来学者アルビン・トフラーの著書「未来の衝撃」で繰り返し語られるテーマである。

まぁ工業化社会での雇用がなくなり、
海外に流れ、リーマンショックの影響も含め、
日本の製造業の就業者数が減ったことを思い出せば
この記事にあるパラサイト中年が増えるのも、残念ながらわかる話である。

ちなみにほんの内容を少し紹介すると、大企業の不祥事や医療問題、
政治の空洞化、官僚の無力化、既存政党の崩壊等は、先進国では
どこでも起こっている問題で、その理由は、お金も情報も国境を超えて動く時代に
工業化時代前提の法制度で国が支配されているから、というような内容

さて、こんな状況で、且つ、パラサイト中年予備軍まで生まれている中で、
消費税を上げますとか、国民年金を守ります、という掛け声が、
いよいようつろなものに見えてました。

ちょうど今、「竜馬が行く」を読み返しているのだが、
もう江戸幕府はだめぜよ(方言は適当)という夜明け前の状態かといえば、
なにかうねりのようなものがあるわけでもない。


そんな世の中に一撃を与えるはずのメディアは(「未来の衝撃」にあるのだが、アメリカもそうなのだが)
人々の信頼をなくし、という状況で、
もう後は、いろんな問題が次々出てきて騒いでも、
もう取り返しのつかない状況にあって、
江戸時代のように「えらいこっちゃえらいこっちゃ」と踊るしなないのであろうか。
(震災の時のデマなんかは、この「えらいこっちゃ」の再現かもしれない)

政治が新たに発生する問題に、手をこまねいているだけでなない、のも事実である

しかし、例えば、民主党政権になって、所謂派遣切りが多発し、
対策として取られた政策が結果として、
派遣労働者の雇用の機会を奪うものになっている、という話があるそうだ。

サラ金の金利が問題になり
貸出の条件を厳しくして
資金を回せなくなり、自殺したり破産する経営者がふえ
結果として以前の状態に戻す、という話も似たような話である

このパラサイト問題を解決するために
霞が関が動けば結果として、負に向かう政策が出てくるのだろう。

もう出口が見えない状況である。

そう考えると、トフラーはこのような時代を予測していたわけだが
例えば少子化一つとっても、この20年以上全く解決策が出てこない。
未だに政治は工業化社会の法やコンセプトで法律を施行するから、ということか。

政治家がテレビに出てれば、親分小沢をかばうコメントで
消費税についても、親分の論説をそのまま恥も外聞のなく語るだけ。

閉塞感、としかいいようがない。

幕末には坂本龍馬や西郷隆盛が次の時代につなぎ、
その後は軍事政権が、戦争への閉塞感をつないでいった

さて、平成の閉塞感は、どのように打破されるのか、されないのか・・・。

自分の問題として(日本からの逃亡含め)考えないと行けないな、と
もう、この国は崩壊し始めている、としか認識できない

追記
ニューヨーク・タイムスのビデオ
iPhoneを例に仕事がどんなふうに世界に広がっていくのかを説明してます
http://video.nytimes.com/video/2012/01/21/business/100000001299945/the-iphone-economy.html

コメント