味の素はじめました。

「味の素」というのは
なんとも不思議な商品である

体に悪い、味覚が馬鹿になる、等、山岡さんが漫画で訴えていたが
一方で味の素社は、CMで広大なさとうきび畑を映し、
化学調味料であることを否定する。
でも、味の素社が提供していない番組でが
「化学調味料」って呼ばれる。
味の素は「うまみ調味料」って必至にCMで言うけど。

で、こんな話。

新宿の某所に、味の素を使っていない天然素材のラーメンを自慢にする店がある。

「「どろどろ」と「さらさら」どっちがいい?」
と新宿で働く友人に聞かれ
さらさらをリクエストし、さらさらなスープが自慢の店に向かう道すがら
その友人は、そこのラーメンのパンチの無さ、今イチの味を強調した。

注文して一口。
「美味しくない」

確かに美味しくないのである

多分、カバンから忍ばせた味の素を取り出し、
丼に豪雪地帯の雪のようにかければ、きっと美味しい、と感じたのだと思う。

スローフードなんて事を主張しながら、
自然食品だけで料理、なんてお金持ちの道楽だろう

遅い時間に帰宅し、
家でぱっと料理をつくるなら、
味の素やそんなものが一杯の加工食品をメニューに加えながらでないと
ナンピンもおかずなんて作れない。

そんな時代に生きていて、そんな味があふれている中で
街の片隅に、味の素なしのラーメン屋があっても
今の時代の味覚に合わないのである。

健康志向でどろどろを辞めたのに
満足感が得られず、思わず自宅周辺のコンビニで

健康志向のはずなのに食べ過ぎる、
ちょい食べるご飯を買って買える。

複雑な世の中である。