坂本龍一氏のオーケストラコンサートが大阪と東京で開かれた。
この機会を逃すと一生後悔する、と1万円を払って、サントリーホールの巻を聞いた。
鳥肌の上に、クライマックスがこれでもか、これでもか、とやってくる
静かな興奮の夜だった。
そこでふと思ったことを。
演歌歌手はその昔ヒット曲が1曲あれば
一生食ってける、という話があった。
小林幸子は「思い出酒」しか知らないけど、
紅白に出続けていたので、まんざら嘘ではない話。
さて、ではYMO時代はナシとして、
教授のヒットはと言えば
「戦場のメーリークリスマス」
「エナジーフロー」
があり、ヒットとはいえないけど
「ラストエンペラー」
(その劇中曲の)「RAIN」
「シェルタリング・スカイ」
「美貌の青空」
等、業界筋やファンの間で根強い人気の曲がある。
オリジナルで発表した後、
一昔前はピアノだけのライブでピアノ版、
最近はバイオリン、チェロ、ピアノのトリオという形で
そして、今回はオーケストラで同じ曲を手を変えてパフォーマンスしている。
オリジナルのアレンジ、
ピアノのアレンジ、
トリオのアレンジ、
オーケストラのアレンジ
それぞれ「一粒で二度以上おいしいですよね」とか言ってるレベルを超えて
感動させられてしまうのである
これはひとえにそれぞれの曲の美しさ故に、
どんな形にしてもそれぞれの感動を与えてくれる訳で
僕のiTunesには様々な演奏形態の曲が並んでいるのだが
今回のオーケストラ、というのは細かい技が様々な楽器で繰り広がられるゆえに圧巻であった。
それは作曲家としてではなく、
編曲家としても類稀なる才能があるからできる技。
渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」が聞きたくてDLしたら
オリジナルとは全く違う撮り直しバージョンだったのが、
この時はなんでオリジナルじゃないんだ、と怒ったわけだが
オリジナルが年を経るごとに、進化して演奏される事に教授の場合は、醍醐味を感じてしまっているのである
例えば今年の大河の「八重の桜」のテーマのように、
形を変える曲群に数年に一回新たな曲が加わり、
5年後にはまた違った形での八重の桜を聞くことになるのだろう、という楽しみ…
某映画音楽を中心に活躍する作曲家と教授を比較するブログとかあったが
笑ってしまう、そういう次元の音楽家では明らかにないのだな、というのを確信し
演歌歌手の話でブログを書き始めたことを後悔しつつ
膨大な楽曲を、形を変えて演奏し続けてくれる事にファンが喜びを感じている、という
なんか不思議な音楽家なのだなぁ、と感じた夜でした
PS
カメラが入ってましたので、DVDになるのかどこかの局で放送されるのでしょう、
是非この興奮を味わってください。
PS2
シェルタリング・スカイの死にたくなる悲しさを感じる美しさ…
この機会を逃すと一生後悔する、と1万円を払って、サントリーホールの巻を聞いた。
鳥肌の上に、クライマックスがこれでもか、これでもか、とやってくる
静かな興奮の夜だった。
そこでふと思ったことを。
演歌歌手はその昔ヒット曲が1曲あれば
一生食ってける、という話があった。
小林幸子は「思い出酒」しか知らないけど、
紅白に出続けていたので、まんざら嘘ではない話。
さて、ではYMO時代はナシとして、
教授のヒットはと言えば
「戦場のメーリークリスマス」
「エナジーフロー」
があり、ヒットとはいえないけど
「ラストエンペラー」
(その劇中曲の)「RAIN」
「シェルタリング・スカイ」
「美貌の青空」
等、業界筋やファンの間で根強い人気の曲がある。
オリジナルで発表した後、
一昔前はピアノだけのライブでピアノ版、
最近はバイオリン、チェロ、ピアノのトリオという形で
そして、今回はオーケストラで同じ曲を手を変えてパフォーマンスしている。
オリジナルのアレンジ、
ピアノのアレンジ、
トリオのアレンジ、
オーケストラのアレンジ
それぞれ「一粒で二度以上おいしいですよね」とか言ってるレベルを超えて
感動させられてしまうのである
これはひとえにそれぞれの曲の美しさ故に、
どんな形にしてもそれぞれの感動を与えてくれる訳で
僕のiTunesには様々な演奏形態の曲が並んでいるのだが
今回のオーケストラ、というのは細かい技が様々な楽器で繰り広がられるゆえに圧巻であった。
それは作曲家としてではなく、
編曲家としても類稀なる才能があるからできる技。
渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」が聞きたくてDLしたら
オリジナルとは全く違う撮り直しバージョンだったのが、
この時はなんでオリジナルじゃないんだ、と怒ったわけだが
オリジナルが年を経るごとに、進化して演奏される事に教授の場合は、醍醐味を感じてしまっているのである
例えば今年の大河の「八重の桜」のテーマのように、
形を変える曲群に数年に一回新たな曲が加わり、
5年後にはまた違った形での八重の桜を聞くことになるのだろう、という楽しみ…
某映画音楽を中心に活躍する作曲家と教授を比較するブログとかあったが
笑ってしまう、そういう次元の音楽家では明らかにないのだな、というのを確信し
演歌歌手の話でブログを書き始めたことを後悔しつつ
膨大な楽曲を、形を変えて演奏し続けてくれる事にファンが喜びを感じている、という
なんか不思議な音楽家なのだなぁ、と感じた夜でした
PS
カメラが入ってましたので、DVDになるのかどこかの局で放送されるのでしょう、
是非この興奮を味わってください。
PS2
シェルタリング・スカイの死にたくなる悲しさを感じる美しさ…