小学生でもわかるニュースのその先 ハフィントン・ポストフィーバーの裏側で

久米宏さんのニュースステーションのコンセプトは
中学生でもわかるニュース。

池上彰さんの出世作は「週刊子どもニュース」

どちらも「分かりやすさ」に主眼をおいたコンセプトであった。

いい年した大人として、
新聞は取ってないけど、ネットでそこそこニュースを読むものとして
正直いって、実はいま世の中で起こってるニュースについて、
本質からよくわかっていない。

記事を読んでも、その背景や前後関係がかかれていなくて、
起こったこと+α位の分量なんで、今日起こったことは理解出来ても

・そもそもなんでこんなことなったんだろう
・この影響は?
など周辺の話題が理解できていないので、記事を読んでも理解していない、という事が多い

もちろん、ググればその辺りの知識を補完できるのだろうが
残念ながら、そこまでの興味も時間もない、というわけで、
半分くらいしかニュースを理解していないのに、わかったふりをして生きているのである。

この辺りの潜在的な欲求にニュースステーションも、
今絶賛全局で放送されている池上さんの番組も答えているのだと思う

暇つぶしのテレビ視聴でも、ニュースの事をしりたい、という欲求は確かにあるはずなのであるが
残念ながら、それに応えるメディアがなかったのである。
(新聞などで、言葉の解説とかあるけど
それとはやはり次元の違う根源的な解説がもとめらているのであろう)

現代社会のニュースをちゃんと理解できていない小生も、
実は報道番組のディレクターをしていたことがある

その仕事をする上で、
ニュースを理解していないと始まらないから
放送までの間、とにかく理解する努力をした。

新聞を全紙読む
イミダスで調べる
(ネットがまだ発達していなかったので)パソコン通信で新聞の過去記事を呼び出し読む
専門家の話を聞く


このプロセスを通じて、やっと、さて、ではこのニュースをどのように伝えるか、
という本来の仕事を始められるわけで、ジャーナリストとは違う報道番組のディレクターという職種が
あるのだなーと朧気に思っていた。

ハフィントン・ポスト日本版オープンのメディア・サーカスの裏で
比較的ひっそり「THE PAGE」というサイトがオープンしている。

只管ニュースをわかりやすく解説するこのサイト、
実はYahoo!の子会社が運営しており、
社長にはYahoo!トピックスを作り育てた方が就任している。

「日本に健全な言論空間を作る」が目標の某サイトの目論見も嫌いではないのだけど
しかし、なにより、ちゃんとニュースを理解しているんだっけ?
という部分に光を当てたこのサイトの意味は非常に重いと思うのである。

新聞を購読して毎日ちゃんとよんでいれば。
このようなサイトは必要ないのかもしれないが、
日々発表される調査では新聞離れが進んでいる。

そんな生活の中で、ニュースを理解したい、わかりたい
という需要に応えるサイトって実はいままで無かったよね、というのも不思議な話だったと思う

サイトオープン時に安倍総理へのインタビューもなかったけど、
地味ながら、物凄く大切なサイトがその裏でオープンしているのを注目したい。