WOWOW「ニュースルーム」はがっかりなドラマに

アーロン・ソーキンが脚本、ということで話題に少しだけなった
「ニュースルーム」をWOWOWでみているが
どうもつまらないドラマ、という結論を出すタイミングがきたのかもしれない。

アーロン・ソーキンは、
「ザ・ホワイトハウス」(オリジナルタイトルthe west wing)というテレビドラマの初期の脚本を
担当しているが、大統領のその側近というフィクションとノンフィクションの間を行き来するドラマにおいて
偉大な業績を残したと思う。



その彼が、今度は報道の世界を、実際に起こったニュースを題材に、
架空のケーブルニュースチャンネルのニュースルームを舞台に、
脚本を書いた、となれば、期待は大きかった。

しかし、日本語吹き替え版でみているのもあるのかもしれないが、
出演者に魅力を感じないのである。
俳優の魅力ではなく、ドラマの世界でのキャラクターに、という意味で。

(日本語吹き替えはやはりアウトだと思う。何故このような大人のドラマで
日本語吹き替えをしてしまうのだろか?字幕で十分なのに)

常に怒鳴り合いを繰り返し、
融和も相互理解も不十分なまま、
次の怒鳴り合いに・・・

報道の理想の世界と、
その理想を実現するための問題を描くのが、
このドラマの主題なのだと思うが
その世界も何故か虚しく、
だからどうした?
という尻切れトンボのまま終わるのを
7回近く耐えてきたが、
もうだめみたいである。

重厚な俳優を配しつつ、
リアルな政治問題をめぐる、2大政党と大統領とその側近のやり取りを
橋田壽賀子もびくりの長台詞と圧倒的な会話で展開してきたザ・ホワイトハウスを
もう一度DVDで見返したほうが有益みたいである。

素晴らしいドラマを作ったスタッフが、
再び同じような物を作れるか?
必ずしもYESじゃ無い所が現実である。