ブロードウェイでミュージカルを見る、というのは
歌舞伎座で歌舞伎を見る、と同じ最高レベルの王道さをかんじさせてくれます
(甲子園で阪神戦を見る的な)



今日のお話はディズニーミュージカル「アラジン」について。
ブロードウェイで見ました。
結論から言うと、笑って泣けての感動作品でした。
大ヒットした映画ではジニーの声を鬼才ロビン・ウィリアムズが担当していたため
ちょっと古いモノマネ含め、彼の典型的な役柄である
おかしくって、うるさくて、そして人情家という結果として一番印象に残った役柄、
しかも魔法を使うという辺りをリアルな劇場で誰がどのように表現するのか?
更に、映画ではアラジンの仲間に猿と擬人化された魔法の絨毯君をどのように表現するのか?
この辺りが楽しみだったのですが・・・
結果=見事でした。
アラジンの友達としての猿アブーは人間の三人組に
(この3人組のアホさ加減がまた最高なんですよ)、
絨毯君はカット、(もちろんあの曲を絨毯に乗って歌うシーンはあるのですが
映画に比べるとさすがに少々残念な感じはありました)
そしてジーニーは見事な役者が演じきり、映画とは全く違う役を作り出していました。
ところで、ディズニーのアニメーション映画は絶対90分です
多分子供の集中力とか考慮しているのでしょう、
タイタニック的な長さは絶対あり得ない。
そんな中、数多くの曲やシーンがカットされて
90分にしているわけで
「美女と野獣」では「Human again」
という曲がミュージカル版で復活し、
その後DVDで完全復活しました。
魔法にかけられ人間からお城の道具に変えられた召使いたちが
美女と野獣の恋の行方を見守りながら歌う曲で
この完成度の高いシーンをカットしてしまう贅沢さに驚きます
アラジンでも、実はそのようなシーンがあり
このミュージカルで復活しています
それが「proud of your boy」という曲。
輝く素質を持ちつつストリートラットと呼ばれるアラジン
そのお母さんはミュージカルでも出てこないのだけど
今の自分の不甲斐なさを嘆きつつ、
いつか自分の息子を誇りにしてもらえる人になるよ、という思いを歌った
このバラードは涙もんです。
劇中何度もリプライされるこの曲はライオンキングで主演していたという
俳優ADAM JACOBS の抜群の上手さもあり真面目な話涙出ました。
誰もがココロに持ってる思いだと思います。
(アメリカ版iTunesミュージックストアでアルバムを買うと
リハーサルでピアノだけで歌ったバージョンが収められてますが
これもすごすぎ)
新しい曲としてはアラジンろ囚われの身と同じジャスミンが歌う
「A Million Miles Away」
「a whole new world」を超えました。
「let it go」がかすみます。
会場で生演奏される前提でアレンジされているので
映画の音楽に比べるとアレンジが薄い感じなんですが
どんどん盛り上がっていく感じの気持ちよさ!
これだけの見どころがあれば大ヒットというのもうなずけます
(YOUTUBEには結構宣伝の映像があふれているのだけど、
ほとんどにABCのロゴが。ディズニーが親会社ですからねw)
日本で本場キャストによるいくつかの作品を見ましたが
劇場の雰囲気、そして何より、楽しみ方、盛り上げ方を知ってるアメリカ人の観客の中で
鑑賞するのが一番ですね
日本から13時間のNYCで果たしてこの後どれだけの作品を見れるのかわからないけど
ミュージカル好きになりました。
アラジンの中で、アラジンと友人3人が町中でお金を稼ぐために
歌って踊ろう、という計画をたてるのですが
友人のひとりが「誰が人が歌って踊るのに金を払うのか」と言わせるシーンが笑えました
みんな金を払うのです。
追伸
日本の某有名劇団は今や世界のヒットミュージカルを日本語にして演じるという
明治時代の知識人的な役割しか果たしていない訳で
新しい世界を作り上げ、見事なキャストで興行する、という
ソフトの世界のアメリカの底力を感じました。
公式サイト チケット入手はこちら
追記
歌舞伎座で歌舞伎を見る、と同じ最高レベルの王道さをかんじさせてくれます
(甲子園で阪神戦を見る的な)

今日のお話はディズニーミュージカル「アラジン」について。
ブロードウェイで見ました。
結論から言うと、笑って泣けての感動作品でした。
大ヒットした映画ではジニーの声を鬼才ロビン・ウィリアムズが担当していたため
ちょっと古いモノマネ含め、彼の典型的な役柄である
おかしくって、うるさくて、そして人情家という結果として一番印象に残った役柄、
しかも魔法を使うという辺りをリアルな劇場で誰がどのように表現するのか?
更に、映画ではアラジンの仲間に猿と擬人化された魔法の絨毯君をどのように表現するのか?
この辺りが楽しみだったのですが・・・
結果=見事でした。
アラジンの友達としての猿アブーは人間の三人組に
(この3人組のアホさ加減がまた最高なんですよ)、
絨毯君はカット、(もちろんあの曲を絨毯に乗って歌うシーンはあるのですが
映画に比べるとさすがに少々残念な感じはありました)
そしてジーニーは見事な役者が演じきり、映画とは全く違う役を作り出していました。
ところで、ディズニーのアニメーション映画は絶対90分です
多分子供の集中力とか考慮しているのでしょう、
タイタニック的な長さは絶対あり得ない。
そんな中、数多くの曲やシーンがカットされて
90分にしているわけで
「美女と野獣」では「Human again」
という曲がミュージカル版で復活し、
その後DVDで完全復活しました。
魔法にかけられ人間からお城の道具に変えられた召使いたちが
美女と野獣の恋の行方を見守りながら歌う曲で
この完成度の高いシーンをカットしてしまう贅沢さに驚きます
アラジンでも、実はそのようなシーンがあり
このミュージカルで復活しています
それが「proud of your boy」という曲。
輝く素質を持ちつつストリートラットと呼ばれるアラジン
そのお母さんはミュージカルでも出てこないのだけど
今の自分の不甲斐なさを嘆きつつ、
いつか自分の息子を誇りにしてもらえる人になるよ、という思いを歌った
このバラードは涙もんです。
劇中何度もリプライされるこの曲はライオンキングで主演していたという
俳優ADAM JACOBS の抜群の上手さもあり真面目な話涙出ました。
誰もがココロに持ってる思いだと思います。
(アメリカ版iTunesミュージックストアでアルバムを買うと
リハーサルでピアノだけで歌ったバージョンが収められてますが
これもすごすぎ)
新しい曲としてはアラジンろ囚われの身と同じジャスミンが歌う
「A Million Miles Away」
「a whole new world」を超えました。
「let it go」がかすみます。
会場で生演奏される前提でアレンジされているので
映画の音楽に比べるとアレンジが薄い感じなんですが
どんどん盛り上がっていく感じの気持ちよさ!
これだけの見どころがあれば大ヒットというのもうなずけます
(YOUTUBEには結構宣伝の映像があふれているのだけど、
ほとんどにABCのロゴが。ディズニーが親会社ですからねw)
日本で本場キャストによるいくつかの作品を見ましたが
劇場の雰囲気、そして何より、楽しみ方、盛り上げ方を知ってるアメリカ人の観客の中で
鑑賞するのが一番ですね
日本から13時間のNYCで果たしてこの後どれだけの作品を見れるのかわからないけど
ミュージカル好きになりました。
アラジンの中で、アラジンと友人3人が町中でお金を稼ぐために
歌って踊ろう、という計画をたてるのですが
友人のひとりが「誰が人が歌って踊るのに金を払うのか」と言わせるシーンが笑えました
みんな金を払うのです。
追伸
日本の某有名劇団は今や世界のヒットミュージカルを日本語にして演じるという
明治時代の知識人的な役割しか果たしていない訳で
新しい世界を作り上げ、見事なキャストで興行する、という
ソフトの世界のアメリカの底力を感じました。
公式サイト チケット入手はこちら
追記