英国ドラマ「セルフリッジ 英国百貨店」は男の海外ドラマ

昨今、「皆様のNHK」は何気に批判の対象であることが多いのだけど(山本太郎先生も批判してました)
一つの大きな功績に、優れた海外ドラマを紹介してきたことがあると思う。

アリーマイラブ、ホワイトハウス、デスパレートな妻たち、ER…
数字が取れないとBS送りになる、という厳しさをも持ち合わせながら
結構いいセンスのドラマを紹介しており
それが日本の海外ドラマ市場を活性化させているのは間違いない。

その中で最近気になるのが(NHKは関係ないのだが)
「セルフリッジ 英国百貨店」である
歴史上の話で今もイギリスにある百貨店を
アメリカ人がいかに作り、ビジネスを成功させていったか、
その裏にある家族問題、従業員のストーリーなどが
豪華なセットときめ細かやかな設定、
テンポある構成と深い人間関係を描いたイギリス版大河ドラマである。

まだ新聞しかない1900年代のイギリスでは
百貨店がメディアであった。
シャーロック・ホームズシリーズを書いたサー・コナン・ドイルのサイン会を企画したり
女性投票権運動を支持することで、女性の支持を得たりと
お店、とりわけ、その「ショーウインドウ」をメディアとして如何に利用するか、
という辺りが非常に面白い。
(JWトンプソンで働く女性も登場するわけだが
この時代にあの会社は存在していたのですね、世界で一番古い広告会社)

また、このセルフリッジさんは
非常に前向きで従業員思いで、ライバルの進出を先回りして抑えたり、
愛人の女優をイメージガールとして採用したり、というアイディアマンであり
リーダーはいかにあるべきか、という今日にも続く問題に対して
苦悩する姿も共感でき、女性というよりは、
むしろ男性がはまる「24」とかとは違う分野のドラマではないか、と思う。

またスノッブなイギリスとう何より伝統や見え方が大事、という社会に対して
自由奔放なアメリカ人が周りの抵抗勢力を権力で抑えながら
新しい挑戦を次々行っていくストーリーは見ていて痛快である。

日本ではBSイマジカが第一シーズンを放送しており、
10月からは第2シーズンがスタートする
イギリスで第4シーズンまで制作されている、ということだが
Netflixではシーズン10作が一気に見れられる。

ところで冒頭のNHKの話に戻ると,
イギリスの作品で言えば「シャーロック・ホームズの冒険」「名探偵ポワロ」「ミス・マープル」も
豪華俳優を吹き替えに、日本に紹介してくれただけでNHKの存在意義があると思う。
(この3作品はその後CS,BSで再放送されまくっているが)



このブログの人気の投稿

珍事!新笑点メンバーが放送前に明らかに!

世の中知らないことばかり。

ぽっぽ