服部克久氏見参!

竹内まりやさんのアルバムrequestに、服部さんの参加した曲が2つある。「駅」と「けんかをやめて」である。
以降、山下夫妻のアルバムに名前がクレジットされるようになる。

もともと竹内さんのアルバムで参加していて、達郎さんに「良いからお願いしてみたら」とまりやさんからプロデューサー達郎さんに提案して実現したそうだ。 

達朗さんは以前から音楽番組やテレビ全般で「いいアレンジだな」と流れてきた曲で思った場合、ほとんど服部さんのアレンジであることが多かった、と語っていたから、まぁなるべくしてなったのかもしれない、その後この夫婦との関係が長く続いていく。

最近この「request」が販売され、ストリーミングでも解禁されて、聞くようになったのだが、駅のカラオケバージョンと言うのがついていた。これを聞くといろいろ思うところがあるのだ。

特徴として思っているほど派手に弦の編曲がされてるわけではないのだ、ボーカルがあると物凄く派手に聞こえる不思議。


駅では後半に向け、凄くカラオケが盛り上がっていく感じがあるのだが、ボーカルなしだと特に楽器が増えたりしてる感じもなく、淡々と弦が歌っているのだ。

良く安易な編曲家がやりそうな、弦の音したシンセがメロディを奏でるのではなく、バイオリン、ビオラ、チェロらがお互いに絡みながら、ストリングスという音を出していて、厚みが違う。

また、アレンジが、リズム的にされる場合か日本の場合すごく多い。メロディの隙間にお囃子的にリズムを入れるアレンジとは違い、メロディに対して対旋律が旋律を歌い、メロディと溶け合って、感動的なサウンドを作るのが服部アレンジの特徴である。 

僕自身もラジオを聞いてたりして、おや?と思って調べてみると服部さんの作品、ということが多く、この意味では、達郎さんと同じかもしれない。

本題に戻ってカラオケ版駅を聞くと、服部アレンジの魅力を十分に感じることができる。非常に高いところでバイオリンがなり、ビオラの低温がそのメロディと絡み、歌とこれらが違和感なく一緒になり、非常に綺麗なサウンドになっている。
こんな事に気付けるのもカラオケのおかげということは、歌のメロディと弦のアレンジが一体化しすぎてて、カラオケじゃないと気付けないこともあると言うのが勿体ないな、と。