小学生の時、図書館でルパンのシリーズを読んだのが、僕の本体験の始まりだった。
その後、シャーロック・ホームズ、ポアロと続く。作者で言うと、アガサ・クリスティ以降の作者には興味なく、ホームズ、ポアロ、ミス・マープルを繰り返し読んでいる。
もしかしたらこれはNHKで昔放送されていたドラマの影響かもしれない。イギリスの放送局制作の雰囲気ある映像と、露口茂、長門裕之の吹き替えで、放送されていたシャーロック・ホームズの冒険と、ポアロシリーズ、山岡久乃や草笛光子が吹き替えをしていたミス・マープルの再放送を何度も見ていた事もあり、本屋に数多積まれる現代のミステリー作家には興味を持たず、ひたすら古典を読んできた。
ホームズに関しては、電報がコミュニの手段である。最近BBCが、現代のロンドンに舞台を置き換えたホームズモノを放送して、人気になったが、このストーリーではスマホが大活躍だったから、隔世の感がある。
村上春樹の小説で主人公が旅をする時、シャーロック・ホームズの短編を携帯すると書いてあった。それに習い、僕も旅行するときは、ホームズかアガサ・クリスティの短編を必ずカバンに入れた。長編は盛り上がると夜を徹して読んでしまい危険である。旅行の興奮した気持ちを鎮静させるためにも短編が程よいのだ。
現代の作家の作品は内田康夫を少し読んだ程度だが、少し推理に無理がないか?浅見光彦の一人喋りでどんどん事件が解決していく浅はかなストーリーなのに、あとがきで、作者が自己自賛するのが吐き気がする。それに比べ、例えばシャーロック・ホームズのほうが時代は大きく遡るが、無理なく納得感あるミステリーなのだ。
You Tubeでシャーロック・ホームズと検索すると日本人のラジオドラマ風が結構あるのに、ポアロで検索するとNHKのドラマの違法アップなのはどうしてだろう?ロンドンの霧や鬱陶しい天気の中で、当時の風俗が描き出され、いきいきと活躍するホームズの姿を聞くのは気持ちいいものだ。
コメント
コメントを投稿
皆さんからのコメントお待ちしてます!