いわきFC問題は臭いものに蓋なのね。

 



いわきFCのJ3昇格が決まった。田舎メディアは、東京メディアがやってることの田舎版を細々と展開している。昨日はTBS系の地方局のニュースにに監督が生出演!とのとこだが、花束を渡しても拍手一つ起こらず、さむ!という状況だった。優勝おめでとう!優勝おめでとうをお経のように繰り返す生出演は中身はなかった。唯一の収穫は、監督はスタジアム問題など、昇格に必要な諸問題を全部行政に丸投げしている、ということがわかった。民間1チームでは無理です、市長さんよろしく!というスタンスであろう発言があったのがせめてもの収穫である。


いま福島の「メディア」は盛り上がっている。地震からの復興だ、おらが街のチームだ、と古いスタイルの記事を書きまくっている。しかし、街に出れば、コンビニでは、いわきFCグッツが隅でホコリを被り、ポスターは太陽の光で色あせ、例えばむかしのジェーリーグの盛り上がりが嘘のように、優勝のニュースに、静まり返っている。年間の観客動員平均は1000人ちょっと。もともとジェーリーグが決めた3000人の基準にも達してない。まぁ、もちろんコロナがあったと言えば、そうだろうが、チームの練習などに使われているスタジアムには、グランドを見ながら食事やお茶が飲める施設があるのだが、名古屋の矢場とんに始まり、かつてあったお店がどんどん撤退している状況が、すべてを語っている。市民はどうでもいいのだ。にもかかわらず、地元メディアは、テレビや新聞の文法通りこのニュースをつたえ、問題点を指摘しない。五輪開催後、巨額の赤字か都民の負担として残ったようだ。市が依頼したコンサルが、スタジアム建設の経済効果を試算してもらったら、マイナスだった、という恐ろしい中、市がジェーリーク様ご指定の地方には大きすぎるスタジアムを赤字垂れ流しで作って、千人の同じ顔が毎回スタジアムに集まることを、自信からの復興と呼ぶのか?この問題に関しては、地方ジャーナリズムというものがあるなら、ないようだが、日光のお猿さんで、見ざる、言わざる、きかざるなのだ。例えば東京なら、テレビも言えない、新聞もかけないことは、例えば週刊春秋が書いてくれるのだが、地方ではやりたい放題なのだ。街の活性化、自信からの復興というよくわからないお題目で、予算も通るのであろう。やれやれ。

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