音楽の玉手箱やー

 


昨日服部克久さんのメモリアルコンサートが放送された。録画して改めて見ようと思っていたが、夜遅くに結局全部見てしまった。

まぁ音楽葬といった趣で、松山千春、谷村新司、服部隆之各氏の目に涙が浮かんでいるなどエモーシャルな展開だった。

歌前に生前の交流について語る人もいれば、いきなり歌で、終わってさよならという人も結構いたのは、時間の都合とはいえ、残念だった。皆さんの服部さんとの思い出話を聞きたかった。

編曲、作曲、インスト、歌ものと生前の

作品が並べられていたが、彦麻呂的にいえば、宝石箱だ。よくまぁこれだけ緻密な編曲作品が並ぶなーと思ってしまった。


そしてさだまさし「黄昏迄」などレコードの再現は不可能と思われた曲も、70人の演者によって、ほぼ完璧に再現されていて胸熱だった。(服部隆之さんが指揮をしながら泣いていた!)


不意を突かれたところでは、アニメトムソーヤの冒険のオープニング!アニメにしろ、ピンポンパンにせよ、地方のスーパーの曲にせよ、ほんとに手を抜くということを知らない方だなーと思った。


山下達郎、竹内まりや夫婦の出演部分は一切ないし、二胡奏者で服部さんが日本に紹介したと言っても過言ではないジャー・パンファンさんの演奏もなく、次回に続いてほしい内容だった。(まぁ、次回も山下達郎パートは永遠に放送されないんだろうな)


最近の服部氏のコンサートの終わりは息子と孫娘の3代共演のル・ローヌという日本人なら誰もが聞いたことある曲なのだが、今回は克久氏パートを隆之さんがひき、改めてお亡くなりになった事実を知らされた。


親子二代で共演して、その曲を作ったのはおじいちゃんだ、と言うだけでもキセキに近く、いつもピアノを華麗に惹かれていた克久さんはステージ中央の遺影の中だが、圧倒的に美しいメロディと編曲に酔った2時間だった。


音楽畑という珠玉のアルバムを23枚も残してくれたことに感謝し、拝聴していきたい。



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