鶏を見る私。


冬の寒いとき、京都旅行をしていて、バスで、平安神宮周辺にたどり着いた。セブンイレブンの前の日本式ベンチに腰掛け、温かい缶コーヒーを飲みながら、おにぎりを食べて、さぁどうするかと思って、気になった方向に歩くいてみると、ディズニーランドのアトラクションか!?という行列があった。

それがいわゆる伊藤若冲の展覧会だった。ミーハーなので、絵に興味はないが、並んで入ってみた。なんか雰囲気ある美術館で、そちらの方に興味があった。


予想通り伊藤若冲にはそんな関心起こらなかったが、なぜこんなにも人が集まるのか、が興味深かった。もう外の寒さなんて忘れてしまうほど、熱気ムンムン、マダムンムン。会場を出たときには、涼しくてほっとしたほどだった。


宇多田ヒカルやジャニーズの大野くんの影響で若者に人気になった、と説明されているが、もう少し高齢の方が多かった。何だったんだ、あのブームは?

どこのタイミングでみんなが話題にしてるあれに行ってみた、という需要が発生するんだろうな。

その後入院して、病院の本棚に伊藤若冲の生涯を描いた本があり、暇なので読んでしまった。錦市場の野菜屋の後継ぎなのに、店を妹に任せて、絵に燃えた話が書いてあった。


そう言えば、錦市場は、シャッター、天井からの幕など、著作権フリーの伊藤若冲の絵で溢れていた。


歳末の慌ただしさの中、お茶の葉を焙煎する香りが溢れていた。



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