クリスマスの約束

 


当時はミクシーの時代だった。今や、IDもパスワードもわからず、思い出を開封することもできないが、クリスマスの記憶を一つ。三平です。


クリスマスイブの夜、いつもの様に駅から自宅までの間のコンビニによると、クリスマスケーキが半額で売られていた。


半額なら、と思い、レジで買うと、店員が微笑みながら、フォークは何本つけますか?と聞いてきた。


一人で食べる予定しかないのだが、つい見栄を貼り、二本くださいとお願いした。


クリスマスイブにケーキの予約せず、コンビニで残っていたケーキを半額で買う男。


ひどい男だけど、想像の中の彼女へのプレゼントだから気にしない。


家に帰り、さっき食べた王将で、お腹いっぱいだけど一人で♪

ジングルベル、ジングルベル鈴がなる


と歌いながらコーヒーを入れ、ケーキを食べるけどすでにお腹いっぱい。


半分残った段階で、灰皿代わりにタバコをクリームに刺して、


メリークリスマス!Mr.ローレンス!


と戦メリの台詞を一人で言って、坂本龍一を聞いたクリスマスが懐かしい。

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