ザ・ベストテンの奇跡のこだわり!

ザ・ベストテンのバンドは歌番組の中では豪華だった。ブラスセクション中心のバンドと、弦楽器のアンサンブルチームの混合だった。テレビの番組でストリングスがつくことはあまりなかったから、総勢36人のバンドは豪華なサウンドだった。


今週刊ポストセブンで何故かこの時期連載中のザ・ベストテンの思い出話にバンドの話が載っていて、僕の積年の疑問が解決した


You Tubeに当時の歌のシーンがたくさん挙げられているが、それを聞くと、あれ?と思うことがある。


敢えてオリジナルにはないブラスの裏打ちとか、コーラスの声なんかが入っているのだ。


ザ・ベストテンの歴史を綴った本によると生演奏にこだわる、と書いてあって、それはそれで結構なのだが、オリジナルのアレンジにもこだわれよ、と思っていた。ザ・ベストテンの編曲家は服部克久。彼がオリジナルアレンジした谷村新司の昴すら、レコードとは違うアレンジになっている。なんかが足りないのではなく、多いのだ。オリジナルにはない音が加えらるているのだ。


で、その理由は、カラオケぽさを出さないため、敢えてオリジナルとは変えているそうである。


へーそこまでやるか。驚きである。


宮川泰に暴露されていてが、服部はテレビのアレンジは、ビールを飲みながら、ナイターをみな5らやっていたらしい。そんなとき、少し書き加えるんだろうな。


結果、レコードとは違う音が出来上がり、番組らしさが出るのであろう。気がつくのはYou Tubeの時代になってかもしれないが。


テレビのアレンジはほとんどひどく、渡辺真知子の曲のオープニングの華やかな羽田健太郎が弾くピアノはトランペットのサウンドに変わり、もうその番組の編曲家の遣りたい放題。当時の歌手はどんな糞のアレンジでも歌わなくてはいけない試練を乗り越えたから、うまいのかもね。その後イモ欽トリオなど生音では再現できなかったり、バンドブームで自分たちでバックバンド持ってきたりで、テレビ番組専属のバンドや編曲家の役割は終わりった。ミュージックステーションなんてほとんどカラオケでしょ?最悪口パクか。www


そんな意味ではザ・ベストテンは生放送でありながら真摯でしたね。

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