僕は落語が好きである、と言うと本当の落語好きに怒られると思う
今まで行ったことのある落語会は、仕方がなく桂文珍の独演会と、国立劇場で行われた桂雀々の会程度である。
飛行機に乗っても落語の音声をサービスを聞くようなことはほとんどなく、落語とは無縁の生活をしていた。
強いて言えば読売テレビが製作していた「平成紅梅亭」という番組を、夜な夜な見ることはあったと思う
お世話になった人が、若い頃の話として落語番組のカメラ割りがいかに難しいか、そしていかに自分が素晴らしくそれをやったか、という話を聞かされたことがあり、どんなものかと思い見てみた結果、なんとなくはまってしまったということはあった。
桂雀々はテレビで見た時、その狂気じみた話方に見せられた。
東京で好きなのは桂歌丸、柳家花緑、春風亭一之輔など割合大きな声で興奮気味に話す人がお気に入りである。
ただあくまでも最近聴き始めたばかりで今後別のタイプのお気に入りが出てくることは予想される
新作落語と古典落語どちらが好きかと聞かれれば圧倒的に古典落語が好きである。
東京の清澄白河に江戸深川資料館という博物館があったが、そこの自慢は建物いっぱいに、江戸時代の街並みを再現した実物大の町だった。
その町を歩いたことがあるのだが、落語の世界に飛び込んでいるような気がした
USJのオープンした時のコピーに、映画の世界に飛び込もう!
というのがあったが、この深川資料館は、まさに江戸の世界に飛び込もうという雰囲気であった
こんな雰囲気の中で落語の話は作られたんだなと思うとなかなか感慨深いものがある
さて、今はApple Musicの落語というカテゴリーから落語を選んで聞いているのだが、熱狂的な不安というのか、何を喋っても笑う人の声が必ず入っているものである
正直こういうファンになりたいと思わない
漫画のちびまる子ちゃんに出てくるキャラクターで含み笑いをする女の子がいるか、そんな笑い方で落語を聞くのが楽しい
ところで、コンサートが終わってホールの出口に演者が立っていて、帰るお客さんを見送るなんていうことはない
しかし、落語の世界では、さっきまで、眩しい照明の世界にいた人が、終わればホールの出口側のグッズ売り場のところに立って、何かを買った人だけと握手をする、といった非常に分かりやすい、ファンとのコミュニケョンがあるのも落語の世界である
コロナが終わった時には、落語から、日常生活を取り戻したいなと思う今日この頃である
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