FM 雑誌という言葉があった。「 FM 」と「雑誌」という全く違うメディアが一つになった言葉で、今の人は想像はつかないと思うが 、FM の番組で流れる音楽を事前にお知らせする雑誌だった。
今思えば生放送でかかる曲が2、3週間前には決まって、雑誌に載っているという恐ろしい世界である
エアチェックというこれまた仕事言葉が使われた時期でラジオをカセットテープに録音して自分のライブラリーを作るというのが流行った時期があった
このブームの時代はまさに僕の青春時代で、 FM レコパルを買ってはオーディオメーカーから新発売される新しい機材を見ては憧れて、せいぜい自分が買えるものといえば TDK のカセットテープのシールを集めてカセットテープケースと取り替えるみたいなことをしていた頃だった
でもあまりにも熱中したのでこの文化にはものすごく愛着がある
雑誌で FM の番組を調べ何がかかるのかを知り録音したい曲があれば1時間前からステレオの前に陣取り、カセットテープをポーズしておき曲とともに録音をスタートさせる。録音中にわざと弟が部屋の蛍光灯をつけたりすると、パチパチというノイズが録音されてしまい喧嘩のタネになったりした
また当時はフォークニューミュージックどういうジャンルが盛んになり、たくさんのアーティストがデビューしてたりしたので、その状況を把握するためにも FM の番組を聞いておくことは大事だった
多分間違いなく現在の NHK はそれぞれの都道府県のアナウンサーの数を大幅に削っていると思う。
なぜなら当時は夕方6時から「夕べのひととき」というリクエスト番組があり月曜日から金曜日まで毎日違うアナウンサーがローカルで番組を担当していて回っていたぐらいだったから
この夕べのひとときでは、ペンネームで僕の出身中学の N くん大好きっ子よりという名前があり、保健室に行って名簿を借りて n 君というのがどれだけいるかを調べてみたりしたら僕と数人ぐらいしかいなくて、自分のことではないかとドキドキしたのもいい思い出だ
NHK FM で思い出に残る番組はさだまさしが東寺東大寺の落慶法要コンサートというのを行ったライブ版が放送されこれを録音したテープを擦り切れるぐらい聞いたことは懐かしい
坂本龍一のサウンドストリートで素人のデモテープを紹介するコーナーがあったのだがここに応募してきたデビュー前の槇原敬之の歌を聞いたことがあるような気がしたりしている。
福島県は新聞社が数社あったりする関係上、民放の FM 局が作るための利権の調整ができずに、長い間 NHK だけの時代があった
FM 東京とか聞いている人たちが羨ましかった。
高校を卒業して浪人し仙台で寮生活を送ったのだが、当時開局したばかりの FM 仙台でローカルのくだらない番組はともかくとして、東京からやってくる細川某のワールドオブエレガンスやジェットストリームを聞いていた時代が懐かしい。
予備校の授業が終わってお昼を過ぎて帰ってきて部屋でふとラジオをつけるとローカルのエフエム仙台制作のワイド番組では女子アナがやたら自分のことを話しまくりスター気取りであると言う地方のラジオ局にある典型的な展開に呆れ果てたものだwww
ラジオというものは CD やカセットのパッケージメディアとは違い今というものを感じられるものがいい
何か大きなニュースがあれば速報になるし、今日のこの後の天気について教えてくれるし、今その地域で行われてる事についても話題にしてくれたりする、そんな些細な今感というのが伝わってくるのがラジオの良さなのだが、今やその予算もないらしく能力もない人が、自分のことをベラベラベラベラ喋りまくるのがラジオらしい、甚だ残念だ。
私は鈴木英人のカセットケースカバー(?)目当てでFM Station派だったな。背表紙にレタリングシートでネーミングして。BANANAMARAでAを大量消費することになり、目眩をおこしたのも今となっては良い想い出か。そして犯行現場は錦町。
返信削除ワープロもまだない時代だからね、苦労したよね。犯行現場テレ東の話ね。よく知ってるよね、こんな田舎町
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