大江千里は天才だったと思う。意味深いワンフレーズを、どんどん積み上げていく歌詞で、都会に生きる人の焦燥や、諦め、ときに希望などを金ピカのパブル時代に歌ったその存在感の大きさ。
ただ、歌が下手だった。
一番聞いていた大学生の頃は特に不満はなかったが、最近 Apple Music で聴き直してみると、正直歌の輝きは失っていないが、歌はもっと上手ければいいなーと思わざるを得ない。
その大江さん、今は結婚したと伝えられニューヨークでジャズピアニストになったそうである。
こういう生き方に50を過ぎて変換できたからこそ、槇原敬之みたいに50を過ぎて薬に走らずに済んだのだと思う。
その大江千里さんの歌にrainという歌がある。
後に槇原敬之や秦基博がカバーしたことでも知られるこの曲は、まさに名曲中の名曲。
学生時代マジで8000回は聴いたと思う。
大江千里の CD は、僕の友達の彼女から借りた。この彼女に対して僕が恋心を抱いていれば、まさに大江千里のような歌詞になったが、それはなかった。
二人は結婚し、三鷹のそばに家を借り、住み始めた頃、友達とお祝いに行ったことを思い出す。
旦那さんになった人は、決して大江千里のファンなんかではなかったが、いや正確に言うとファンになるようなタイプではなかったが、付き合い始めの頃、無理やり大江千里を聞いて、好きになろうとしていたのが、良い思い出である。
ちなみにこの友達僕が「今オリエント急行殺人事件を読んでるんだと」話した時「あーあの犯人が全員のやつね」と見事なまでにネタばれしてしまい、その後一気に読む意欲をなくさせる、という事件を起こしたが今元気だろうか。
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