さだまさしさんの「驛舎」が発売されたのは1981年。
この年の春のリリースでヒットした曲といえば松田聖子の「チェリーブラッサム」、矢野顕子の「春咲小紅」があった。
それらと比べると大変地味なセールスになったわけだが、この曲は僕がさだまさしさんの曲の中でも1、2を争う好きな曲である。
驛舎、駅の旧字体に舎をつけ、驛舎と書いてえきと読むのがいかにもさだまさし風。
春の駅での出来事を歌った歌だが、服部克久さんの素敵なアレンジがその雰囲気を見事に醸し出し、最後は白鳥座のコーラスで盛り上がって終わる、燕が春の空を飛んでいる景色が何故か目に浮かぶ。服部克久さんのアレンジは絵画的で、詩的だ。
服部克久さんと言うとバカの一つ覚えみたいに「ストリングスアレンジが美しい」という人がが多いが、実はそのストリングスと絡むエレキギターのメロディがたまらなく美しい。
この曲でも松原正樹さんが間奏のギターを弾いている。
さてここからが本題だがこの駅のイントロが服部克久の「音楽畑」というアルバムの中の「泉」という曲と限りなく似ている。
驛舎のイントロを作った人と泉という曲を作った人は同じわけだから盗作と言っても本人の中だけでの盗作である。
ものの本によるとさだまさしさんの駅舎を作った時に、服部克久さんが作ったイントロを自分自身が気に入り、さだまさしさんに断った上で自らのアルバムに取り込んだ、という話を読んだことがある。
しかし、本当のことはわからない。ただ春になると決まってこの曲が聴きたくなり、一度聞くと二度、三度聞きたくなるということだけは間違いない。
それぞれのタイトルにリンクを貼ってあるので是非お試しあれ。
追記
少しわかりにくいので。驛舎のイントロを作ったのは服部克久さんで、泉という曲を作ったのも服部克久さんということ。蛇足ながら。
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