死せる孔明、生ける調達を走らせる。

 「三島由紀夫×服部克久


と書いただけでなんかセンセーショナルな感じの並びに見えるところが、三島由紀夫のすごいところである。


「三国志」でいうところの「死せる孔明生ける張達を走らす」という感じがしないでもない。


さてこの組み合わせは、三島由紀夫が亡くなった後、映画化された作品の音楽を服部克久さんが担当したというだけの話である。


生前に「由紀夫ちゃん」「かっちゃん」と二人で話をしていたかどうかは定かではない。


何故か、このアルバムがDJ 界隈で人気になり、中古レコード店で1枚10万円を超えるに至り、再発になったという話が最近あった。

これこそ、死せる孔明、という話である。



服部さんが亡くなっても、生前に発売になっていたレコードが再発されるというのはすごいことであろう。


これと似たような話が、もう一つある。


服部さんが、テーマ音楽と編曲を担当されていた「ザベストテン」の裏番組の「江戸の旋風」という時代劇の音楽は服部克久さんが担当していた。いまでいう劇伴である。時代劇なのに、一見現代風なかっこいい音楽が多く普通に聞いても楽しめる。

このアルバムが何故かまた DJ 界隈で人気になり、レコードが再発売されている。


僕は早寝なのでクラブシーンには詳しくないのだが、2枚もアルバムがクラブで人気って、どんな使われ方をしてるのだろうか。