出会わなかった2人。

 昭和を代表する作曲家編曲家がほぼ同じような時期に亡くなった。


一人は筒美京平さんで、もう一人はこのブログではお馴染み服部克久さんだ。


両名とも数万曲に及ぶ作曲を行うという昭和の達人だったわけだが、恐ろしいことに、この二人には、検索をする限り、全く接点が見えてこないのだ。


同時代を生き、同時代に活動した作曲家と編曲家が全く出会っていないというのも不思議である。


喧嘩していたのか、考え方が違っていたのか、派閥が違っていたのか、お互い嫌いだったのか、何かあるに違いない。

筒美京平さんが師事したのが、すぎやまこういちさんである。


すぎやまこういちさんと服部克久さんは交流があった。


にもかかわらずである。


その後平成になり、職業作曲家という人たちの活動の範囲が限定的になってきた時、世の中に流星の如く現れた、小沢健二と筒美京平のコラボレーションというのがあった。


「強い気持ち強い愛」という大ヒット曲を生んだのも、このコラボレーションだった。


作詞作曲編曲に筒美京平と小沢健二がクレジットされていると思うが、ここでもう一人いクレジットされている作曲家がいる。


服部克久の息子の服部隆之さんである。


隆之さんは、この前の作品「ライフ」でもストリングスの編曲などを担当しているが、この曲では管楽器と弦楽器の編曲を担当してる。


本編が発売された後 、CM ソング用にオザケンが変態ミックスをしているバージョンがある。


これでは、急にストリングスだけが前面に出てきたり、ブラスセクションだけが前面に出てきたりと、普通では絶対にしないようなミックスがされているのだが、むしろ編曲の妙が前面に出てきて、なかなか楽しめるバージョンだ。


サブスクリプションにもある、強い気持ち強い愛DATミックスというバージョンなのでぜひお楽しみいただければと

思う


ジェネレーションを越えて筒美京平と服部家のコラボレーションが行われた曲として僕は認識をしている。


オザケン愛についてはまた今度。

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