観光地の木刀の謎。

 SMAPの歌ではないが、「根性」と書かれた東京タワーの置物も、買ってどうしようもないものだが、もう一つ、どこの観光地でも売ってるのを見かける絶対買わないものがある。


木刀である。

福島では小学校の修学旅行で会津若松に行く。


鶴ヶ城というお城や、白虎隊が自決した飯盛山という観光地のお土産屋さんでは絶対この木刀が売られていた。


最近では、全国の観光地でこの木刀が売られているらしい。

 

洞爺湖と書かれた木刀あるが、僕の知る限り洞爺湖で刀を使った戦が行われてることはないと思う。


会津若松のように悲しい刀を使った歴史があるからこそ、お土産として成立すると考えるのは古いらしい。

 

ならばいっそのこと、東京スカイツリーや浅草浅草寺、東京ディズニーランドと書かれた木刀を売ればいいと思う。

 

さてこの木刀だが、会津若松にある高橋産業という会社が、驚きのシェア100パーセントということである。


要は他の誰も作っていないのである。

 

会津若松のお土産としてスタートし、全国津々浦々の観光地を社長自ら開拓のため行脚し、今の地位を築き上げたという。  


とはいえ、全盛期に比べると今の売り上げは三分の一程度に低下しているという。  


今や高橋産業はこの木刀を細々と作りつつ、木工の技術を活かし、通産省のグッドデザインで賞を取れるような、iPhone用のスピーカーや諸々の素敵なデザインの北欧のような木工製品を作る会社に変貌したそうである。


ちなみにうちのお風呂に入口には、奈良の大仏様が、バスルームと言っているプラスチックのプレートが貼ってある。


何故か?僕が修学旅行で買ってきたのである。

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