人と話していて、意外に盛り上がるトピックのひとつに、初めて買ったレコードは?というのがある。(あるか?)
LP、EPそれぞれに語ると、歴史が感じられて、その人の興味が伺える。
僕は渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」だった。
小学生にして彼女のファン、という事は、かなりレベルの高い小学生だった。𐤔𐤔𐤔
彼女のボーカルに圧倒され、どんなときも決して音程を外さない正確なボーカルに圧倒された記憶がある。
日本レコード大賞最優秀新人賞をとった時は、もらい泣きをしたほどだ。(恥)
とはいえ、アルバムを買うわけだはないし、コンサートを見に常磐ハワイアンセンターに行くわけでもなかった。
初めて生の彼女の歌を聞いたのは、数年前だった。
服部克久さんの傘寿コンサート、というのが、人見記念講堂であり、紅白か!?と言うほど豪華なゲスト歌手が集まり、彼女の生歌を聞けた。
当然歳をとり、高音は工夫によって何とか声を出す、という感じだが、当時と変わらぬキイで圧倒的な歌唱だった。
誰も一緒に言ってくれなそうなコンサートだったので一人で行って、一人で三茶でご飯を食べて帰ったが、いいコンサートだった。
当時、シンガーソングライターでありながら、テレビにどんどん出る手法は、伊東四朗の電線マンの番組や、アイドル運動会にまでおよび、頭が下がる。
CBSソニーではシングルの発売前に、社員を集めて試聴会と言うのが開かれたそうだが、迷い道がかかった後、アンコールが起こった、という逸話が語り継がれている。
横須賀にステーキを食べに行った時、港を散策する機会があり、戦艦三笠?の姿を見ながら、潮風に吹かれた時、ふと、かもめが翔んだ日が聞こえてきた感じがした。
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