吉川英治の宮本武蔵を読んだ。
以前在籍した会社に吉川さんという人がいて、吉川英治の息子さんらしい。
当時はピンと来なかったけど、三国志では中学生の僕の心を鷲掴みにして、その後、宮本武蔵、太閤記、太平記とたまらないエンタメを提供してくれた方のご子息。もう少し話させていただけばよかった
吉川英治さんの特徴のひとつは長い。
新聞の連載小説て書かれることが多く、今みたいに1年の連載なんてせこい話ではなく、2年連載とかしていたらしい。どおりで長いはずだ。
お前見たんかい!と聞きたくなるような舞台の設定とその詳細な描写、2年間の連載の間に明かされる人間関係の秘密、長く繰り返される復讐劇など、とにかく面白い。
バカボンドという漫画では、この小説を原作にしているそうだ。一定の場所に定住しないで、各地を渡り歩くひとのことを言うそうだ。その意味ではまさに宮本武蔵はバカボンドだ。そしてこの作画。体温を感じさせるリアルな描写。そりゃー読みたくなるわ。
今は休載中らしいが既に37巻出ているそうだ。ちなみに三国志は60巻。
圧倒的である。
吉川英治の小説はNHKの大河小説の原作にも良く使われるようだが、さて今の時代もし宮本武蔵を作るなら、誰が宮本武蔵か、ということを考えてみる。
あまり芸能人のことを知らないのだけど、ぱっと浮かんだのは、小栗旬。髪の毛ボサボサの汚い感じだけど、かっこいいというイメージでいかがでしょうか?令和の山本太郎でも良さそう。
おばばは難しい。昔なら菅井きんかな?と思うがあまり復讐に燃える鬼、というイメージがない。黒柳徹子?研ナオコ?かな?
城太郎、一織、どちらかは福くんで決まり。
沢庵和尚が難しい。
主役をさとし、度々登場する神出鬼没なところから、さだまさしでどうだろう?ハゲヅラで。
武蔵の友人でどんどん落ちてく又八は何となくチビライダーかな。
しかし読んでみると大きな流れの中で、緻密に人が出会って別れを繰り返しながら、物語が進み、2年という長期の連載の間聞き覚えのある人が度々出てくると、安心するものだ
いやはや、恐るべし吉川英治。
ちなみに大阪に宮本むなしという定食屋があるが、このチェーンの社長の子が、宮本武蔵の事をいえなくて、宮本むなし、というからだそうだ。
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