TABOO(タブー)

 塩屋灯台、というのが、まぁ、近くにある。



その昔、佐田啓二主演の「喜びも悲しみも幾年月」の舞台になり、その後は美空ひばりの復帰作「みだれ髪」の舞台として歌われた。

いわき市としては観光資源で、友達が来れば、必ず案内するひとつだ。

(そばにはカフェとかレストランとか何も無いのがまた素敵)

この灯台の下は薄磯海岸と言われ、海水浴場のひとつで、かつては人気の場所だった。

東北大震災の時、津波に襲われ、100人以上の方が亡くなった、という事を今日初めて知った。津波て流されたので、比較的整備はされているが、開発はされてない、という感じで、空き地が広がり、妙な印象があった。


で、ここにお住いで、逃げて生き延びた方が、語り部として公共施設で、津波の被害を語っているという。


時に声を荒らげて、津波の際の注意を語る姿は人々の心に残るだろう。


この語り部の方も仰っていたけど、津波注意報とか、警報が出ても、空振りの記憶が素早い避難に結びつかない、と。

1度海まで様子を見に行くと言うタブーを犯したものの、波の引ざまに驚き慌てて近所の神社がある高台に逃げて、助かったそうである。


美空ひばりの歌が聞ける石碑、といういつもの案内文句を修正して、いわきで津波の被害が沢山あった場所、にしないといけないな、と。


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