槇原敬之とエンリオ・モリコーネと。

 昔、槇原敬之のコンサート皆勤賞の頃、会場に入ると(NHKホールだった)開演前、オーケストラの素敵な曲が流れていた。


なんの曲ですか?ときいたら、「ニュー・シネマ・パラダイス」だった




当時は見てなかった。


が、コンサートが始まる興奮を抑え、今後始まる素敵な時間を予感させるナイスな選曲だった。


(その後映画見て、サントラ聞きまくることになる)



何年もあと、大河ドラマのテーマを作曲した人の一覧ページというのを見つけた。


もちろんインターネットで。


すると、悪い評判以外ない市川海老蔵主演の「MUSASHI」のテーマを

イタリアの巨匠、ニュー・シネマ・パラダイスでおなじみの、エンリオ・モリコーネが作曲していた。


演奏はいつものN響。


そしてなんと指揮をしていたのが服部克久さんだった。


別に職業的指揮者であるわけでなく、謎の仕事だ。


多分、エンリオ・モリコーネさんが指揮をしに、日本に来ることは断ったので、日本に届いたスコアを見て作曲家の構想で、解釈して欲しい、という、オーダーがあったのか?


この曲時代はその後、エンリオ・モリコーネさん自身の指揮でCDに収められてるそうだ。


が、服部さんの解釈とは違うそうだ。

まぁ、そりゃーそうだろう。


アップルミュージックの時代になり、エンリオ・モリコーネ聴き放題の恩恵を受けて、昨日プレイリストをずっと流していたが、いいわ。

ご飯何杯もお代わりできる。


マカロニウエスタンの名曲に、ニュー・シネマ・パラダイス、イタリア語でタイトルが読めない曲の数々の響きがいい。


物凄くリッチにサウンドが響くのである。


こーゆー音楽好きよ。


しかし、結局服部克久さんは、大河に関しては、この指揮以外何もしてない。


日本を代表する作曲家だと思うが、NHKの幹部には、ポップスの人、と認識されて、ちょっと軽く見られていた感じがする。


「服部克久?ちょっと軽すぎるよね、大河にはー。」

みたいな会話があった気がする。


服部家はその後、真田丸、新選組のテーマを息子の隆之さんが作り、恨みを晴らすことになる。


本題に戻って、エンリオ・モリコーネ、素晴らしいので、ぜひ聞いてみてください。


服部さんと同じ年に亡くなった。


きっと今頃天国でみたいな常套句はくだらないと思うので書かない。