オリジナルと聴き比べ!ザ・ベストテンはいかに頑張っていたか。

 一つの曲がテレビでオリジナルから、どのような編曲に変えられるか?


例えば、渡辺真知子さんの「かもめが翔んだ日」のイントロは、羽田健太郎さんのピアノで始まるが、番組のバンドにピアノがない場合はなんとトランペットでピアノのパートが演奏されている番組とかYou Tubeで上がっている。


当時の音楽番組の音楽のこだわりの低さ。

日テレの紅白歌のベストテン、オマだよ💢


で、谷村新司さんの昴。


オリジナルの編曲は服部克久さん、

ホルンのイントロで始まり、

あとはギターのアルペジオ、

間奏ではじめて弦が鳴り始め、

男性コーラスでエンディング

を迎える服部克久さんしかできない壮大なポップスを越えた神アレンジです。


これがテレビに出るとどうなるか。


サンプルはザ・ベストテン。

この番組は比較的まともで、番組のバンドは弦の人たちもいます。

そしてこの番組のアレンジは服部克久さん。


そもそも念のため。


谷村新司さんは詞とメロディを作ります。


壮大な曲にしたくて、アレンジを服部さんに頼んだ、と。


アレンジャーの仕事は、一言で言えば伴奏(カラオケ)を作ること。


イントロをもちろん作曲し、ギター、弦、ベース、管楽器など、曲中でどの楽器をどこでどんなふうに鳴らすかを決めます。


レコードで発売した通り、テレビ番組のバンドは演奏できません。


そもそもストリングスがいる番組なんて予算の都合で滅多ない。


となれば、カラオケを使うのが一番オリジナルに近いし、場合によっては口パクでレコードだけ流して歌ってるふりするのがクオリティは一番高い。


しかし、ザ・ベストテンはライブ感を演出するために、管楽器、弦楽器を用意し、オリジナルに少し手を掛けた番組らしい演奏をしてました。


多分、当時音楽界の番長だった服部克久さんがアレンジすれば誰も文句は言えない。(中森明菜は文句を行ったらしいけど)


オリジナルの音よりもPartを足して、レコードと同じ演奏を目的にするのではなく、プラスアルファを求めていたと思う。それがライブ感だとわかった。


例えば、坂本龍一がアレンジした「アメリカン・フィーリング」をベストテン用に服部さんがどう手を加えたのかワクワクしながらYou Tube見てみたけど、流石でした。


で、昴。


これも明らかに番組の演奏はレコードより音数が多い、金管楽器が多用されている。


しかし元々のアレンジをしたのは服部克久さん。自分の作品に自分で手を加えるのだから、遠慮はいらない。


オリジナルとは少し違うアレンジに仕上がっていて、素晴らしいのだが、ライブ感と言いながら、これはコーラスとかストリングスが音が厚く出来ていて、事前に録音してあったんじゃない疑惑。(もちろんこの番組バージョンを)


NHKの火曜日にやってるNHKホールの音楽番組なんかやミュージックフェアは丁寧な編曲がされてるけど、紅白歌のベストテン、8時だよ全員集合とか酷いよね。


今は生バンドと言っても、シーケンサーなどでコントロールされたレコードと同じ音をテレビ出も出せるから、生カラオケみたいなもんか。

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