IT革命の哀愁

 お菓子に使うから、ラム酒を買ってこい!という難易度の高い母親のリクエストを受けて、酒屋を検索した。


ラム酒はなかなかない。かつて大きな酒屋が近所にあったが潰れたためラム酒迷子になっている。


結構酒屋はあるもんだな、と思いながらホームページを見てると、ショートメッセージで質問できる機能があった。


これは簡単!と翌日くらいに返事が届く期待をして、メッセージを送った。


拝啓、ラム酒はありますか?


今日で五日目、返事がない。


白ヤギさんが読まずに食べたのか、山口さんちのツトム君で、あーとーで!なのか。


まぁこんなもんだよね。


ホームページを作るとき、制作会社に騙されて、高くされて問い合わせるの仕組みを作っても、運用でその受信箱を開かないだろうな。


年に一度とか二年に一度とか開かれて、何通か溜まっていて、まさかそれから返事が来るのではないだろうな。


これなら、よほど、ホームページの電話番号をクリッカブルにしておいてくれたほうが、お互いのためだよな。

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