京都の京福線沿いに等持院というお寺がある。
そもそも、さだまさしの「夢供養」というアルバムの「春告鳥」の舞台になった寺という認識で、なんとなく興味があって行ってみた。
マッチ箱のような電車に乗り、マッチ箱のような駅を降り、看板に従って歩いてると、ちょっと不安になるくらいの距離に、このお寺はある。
吉川英治の「太平記」では、このお寺で足利尊氏のお葬式が行われた事になっていて、親戚の全盲の子供が琴を奏でたことになっている。
が真偽の程はわからない。
そう、ここは足利家の菩提子で、歴代彼氏將軍の木造が並んでいて、少々恐い。
すぐそばには立命館大学があり、スピーカーから講義の教授の程声が漏れてくる以外、車の音も電車の音も飛行機の音もパチンコ屋の音も聞こえてこなくて、ほんとに静かな静かなお寺である。
人気観光地って程でもないしね。
綺麗な庭を眺めながら、抹茶を戴き、ヘッドホンでさだまさしの曲を聞く。
うぐいすの声は聞こえてこないけど、好きなお寺です。