灯台下暗し。

 いまや、いわき市の中心と言っても良い小名浜から海岸線を車で少し走ると、塩屋崎灯台が建つ岬がある。


丘の上に白い灯台が建つ。この灯台の下に広がる街はかつての地震の時津波に襲われ大きな被害が出たと聞く。


浜通りブルーと言われる青空をバックにたつその姿は絵画のようだ。美しさはかつての悲劇を忘れさせるようだ。


その美しさとは逆に、僕には体力的に少し厳しい山道を歩いて、息も切れ切れになると、灯台の入り口に到着する。  



灯台の麓から太平洋を見ても、海は広いな大きいな、を実感する。もう灯台を登りきる力は残っていない。


ここが美空ひばりの復帰した時の曲「みだれ髪」の舞台であることは以前に書いた気がする。


星野哲郎さんはまたマニアックな場所を歌の舞台に選んだものだ。


歌の記念碑もたっていて、予想通り、スイッチを押すとJASRACもビックリ歌が流れる仕掛けだ、ただそれだけ。


僕のお気に入りYouTuberトーマスさんもバイクでここを訪れているが、そのときは、壊れてた.w


で、もうひとつ、この灯台の中で展示されてるのが、「しゃくなげ大使」という福島県の観光大使をかつて勤めていた松本零士さんが書いた絵画のレプリカがあるそうだ。




松本零士さんがなぜ福島の観光大使を勤めていたのかは謎。なんの縁もゆかりもなさそう。


頼まれて書いたのが、塩屋崎灯台上空を銀河鉄道999が走る絵画。


なんか気楽に「書いてくださいよ!」って田舎のおじさんが頼んで、書いてもらってお礼にあわてて日本酒を贈るみたいな話になってないといいのだけと。


もうこれは福島の財産だよね。


この絵はてっぺんまで体力の限界で登ったことないので、見たことはないという情けなさ。


昭和のトップレベルの芸能・芸術分野の二人と関わった塩屋崎灯台、流石です。