数秒だけど、違和感を感じるって事は、もとが完璧だから。

 NHKの土曜日BSに海外ミステリー枠がある。

 

これまでは刑事コロンボ、最近は「シャーロックホームズの冒険」になった。

(私的にはジェシカおばさんの事件簿の再放送を強く希望する)


イギリスの放送局制作で、犬(アニメ)じゃないやつね。


日本で初めて放送されたのは、僕が中学生の時だったと思う。


放送前に大英帝国に敬意を示すため、ミルクティを入れて、お茶を片手に見た。

四半世紀以上前の制作だけど、もとが古典だけに、古さは気にならない。そもそも「電報」の世界だからね。(新しいBBC制作のSHERLOCKはiPhoneとか使ってるけど、あっという間に古くなるね)


日本語版の声を担当したのは、露口茂と長門裕之という名優。


長門裕之は鬼籍に入られたし、露口茂も引退された。初めて放送されたのは時は、何かの事情があって、オリジナルを少しカットして放送された。


ところが、今のBSの放送では、カットした部分を戻して長くなってる。(これまでにCS等の他のチャンネルで放送されてたときも長くなっていたのだけど)しかし長門裕之も露口茂も頼めない。


じゃー、どうするか?


全く違う人が削除した部分だけ吹き替えている。しかも名前もクレジットされてない。


突然数十秒のシーンだけ声が変わって、その後、何事もなかったように声が露口茂や長門裕之に戻るのだ。


この方法を思いついた人も、受けた声優もチャレンジャーだよね。違和感しかない。


でもそれを超えて名作なのだ。

これでいいのだ。(というかこれしかできない、もっと言えば短いままで良かろうに。イギリスの放送局から買った時の条件が、編集しないこと、とかだったのかな?)


「謎だね、ワトソンくん。ご飯を食べて、コンサートでも行って気分転換だ」