大阪時代、僕には行ってみたいお店があった。
東京にもがんこ寿司はあったけど、梅田には、一階から5階ぐらいまで、全部がんこの店舗が入るビルがあった。(さすが発祥の地)
この中に「炉端焼」きがんこがあり、ここに行ってみたかった。
炭火で焙った
魚介、肉、野菜、たまらない。
焼きたてを板さんに大きなしゃもじで出してもらうのなんて、なんか大人。岸田総理でなくてもしゃもじは魅力的!
日曜劇場にむかし奈良岡朋子とか杉村春子らが出てた炉端焼きわさんを舞台にしたドラマの記憶もあって憧れていた。
そんな折り、出会いがあり、るんるん初デートをすることになった。
まだ大阪をそんなに知らないあたいは、よし!がんこ炉端だ!と電話予約、おしゃれをして出掛けて、浮いた。
相手は特に文句は言わなかった。その時は。
僕は憧れの炉端焼きがんこに行ったか、もう二度と行くことはないな、とその時思った。
一年経たずして、別れ話になった。
その子は、僕に対する不満を口にし始めた。
その最初の文句は、「初デートが何でがんこやねん!」というものだった。
恨まれていたのだ。
東京で暮らしていると、がんこは銀座にあって、仲居さんは和服だし、京都には誰か偉人の屋敷を改造した高級感溢れる店舗もある。
さすがに天狗とか村さ来で初デートはないな、と思うけど、頑固もそういうカテゴリーなのね。その時始めて気がついた。
僕も初デートが魚や一丁なら引くわ。
仲間といくぶんにはいいけど。
もしがんこでなければ、阪急東通りにある北海道の料理を出す居酒屋が候補だったけど、ここもダメ?(弁天って言ったかな?)
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