浴衣のハードルは高かった

 何故か浴衣を着たいと思ったことあった。

着たことは一度もない。

旅館でも、お風呂上がりは持参のスエットを着てる程浴衣嫌いだった。


朝起きるとご乱心のお殿様みたいな格好になるのが嫌だった。


錦糸町の駅前に丸井がある。


水着と浴衣の特設売り場が出来ると夏も間近。


花火大会の予定も、デートの予定もなかったが、浴衣を買っておかないと、という強迫観念に追われて、自宅から歩いて3分の特設売場で浴衣と帯を買った。


所が!

履くもの買い忘れ。

下駄が草履かの答えが出なくて、これはゴムサンダルじゃね?というほど悩んだ。


浴衣の下に何を着るか?

夏の野外なんて滝のように汗が出る。 

さて浴衣の下はエアリズム?

グーグル先生に聞くと、襦袢というのが有るらしい。面倒くさい。


持ち物

スマホ、充電池、当時はタバコ、ライター、音楽プレーヤー、など常に持ち歩くものは何に入れておく?

まさか浴衣にTUMIのブリーフケースは合わないし。困った、困った。

ずたぶくろみたいの売り場にあったけど、僕の美的センスでは、それを持ち歩くのは許さなかった。


ということで、結局、着る機会もなければ、着る気もなかった僕の浴衣、引っ越しの時、そっと捨てました。


自分が思うほど、かっこよく着こなす自信もない。なんで盛り上がって買ってしまったのか?たまにこういうことあるよね。