秋の気配。

 この季節になると毎年必ず聞く歌がある。


NHKFMの午後六時はローカルで「夕べのひと時」という番組が福島県人向けに放送されていた。


忘れたけど、曜日別で

・歌謡曲

・ポピュラー

・フォーク&ニューミュージック

・映画音楽

とかのリクエストはがきを受付、福島局配属のアナウンサーが曜日別で担当していてお送りする60分。


この時代は少なくとも福島にも五人以上のアナウンサーが居たってのが驚き。今は多分その半分ぐらいでしょう。


この番組で初めて聞いたのが、オフ・コースの「秋の気配」

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる、という感じの季節になると、必ず県内の誰かがこの曲をリクエストして、そして紹介される。


オフコースというとエレキギターがなりまくってるイメージあるけど、この曲はアコースティックギターで始まり、小田和正のストリングスアレンジ、という無謀な試みもとりあえず違和感なく溶け込んでいる。


詩の内容は結構どうでもよく、タイトルと、イントロのギターであー秋だな、とパブロフの犬状態で認識、感じることができる一曲なんて滅多にない。


オフコースのアルバム一枚すら聞いたことないし、クリスマスの約束なんて見たこともないけど、この曲だけは、何十年と聞き続けている、この季節になると。


夏の短くそして熱い恋を思い出しながらね。

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