コンサートの満足度とか不満度

 山崎まさよしが炎上中だ。


水戸で最近行われた彼のライブで、お客さんとトークがしたいと言い出し、コンサート全体で8曲歌い、残りはダラダラ話をしていた、と。


一曲五分とすると40分は歌、残りの一時間二十分は落ちのないトークだったらしい。


会場にいたお客さんからは、歌って〜という声や、怒って途中で席を立つ人などカオスな状況だったらしい。


SNS時代、この惨状が拡散され、noteにも詳細な記載があって、たまたま読んたけど、酷かった、山崎まさよし側がね。


で、慌てて、不満の人は返金に応じる、という対応を取っているそうだ。


山崎まさよし側に立てば、人間年をとると疲れやすくなるし、高い声は出にくくなる。


よほど歌うことにモチベーションがないとフルフルのコンサートなんて続けられないのかもしれない。


僕はかつて、青山のライブハウスで彼のコンサートを拝見したが、トークがうまいとはとても言い難い。


やっぱりうたが聞きたいよね。


最近気が付いたのだが、僕の青春時代を彩った歌い手は、みんな加齢により、歌うのがしんどくなっている。


服部克久追悼ライブに登場した人の多くは60、70代。

そんな彼らが、若い頃歌っついた歌を歌うのは大変そうだ。

(さだまさし、谷村新司、森山良子、渡辺真知子とか)


でも、彼ら彼女的にベストを尽くして、オリジナルキーで歌ってくれる、それに感謝しておくのが礼儀だろう。


全盛期の歌を聞くなら、CDで聞いておけばいいのかもしれない。


お客さんもまぁ水戸の人は東京まで遠征する人もいるのだろうけど、何年に一回、山崎まさよしが回ってきて、いきなり八曲ではがっかりの気持ちはわかります。


さだまさしはトークが長い、と言われますが、コンサート時間も長い。だから曲数は多い。


しかもシングルのライブ盤収録が行われたり、アルバムの曲を発売前に披露してくれたり、満足度は高い。


むしろ個人的に満足度が低かったのは東京国際フォーラムでのN嬢のコンサート。


まぁたいして曲も知らずに行った僕が悪いのだが、ヒット曲はほとんど演奏されず、過去のアルバムの中の曲ばかりで、コンサートが終わってみれば、僕の知ってる曲は2曲のみ、という地獄だった。

(此れは僕の落ち度ね)


逆に満足度が高かったライブは?と考えてみると、坂本龍一のピアノ一本のライブとか親密感が良かった。


お香が炊かれたステージからの香りも不思議な感じがしたし、演奏して欲しい曲をファンが叫ぶと、ピアノ一本なんで、坂本さんがその曲を披露してくれるのも心地よかった。


そして矢野顕子。これはもう圧巻。ホールのコンサートもライブハウスのコンサートも行ったがそれぞれ彼女の世界に浸って帰り道の幸せな事。ピアノと歌に圧倒されます。


ある時を境に、私はもううたいまへん、と歌手をきっぱりやめて、カネヨンのおばちゃんとして、家族揃って歌合戦の審査員として生きる、という潔さが必要な世界なのかもね、とも思う。


ところで、山崎まさよしといえば、チュートリアルの漫才、チリンチリン何だけど、これは笑う。数千回見た気がする。