伊東四朗と羽田美智子の「おかしな刑事」が終わったそうだ。
伊東四郎の刑事と言えば、渡瀬恒彦との共演の「十津川警部」シリーズのカメさんがはまり役だと思っていた。
テレビ朝日バージョンの愛川欽也は良かったけど、高田純次はなんか違うだろ、と。
もともと西村京太郎の原作をお読みの方はご存知だろうが(いないだろうけど)西村さんの小説は小説というより単に時刻表マニア、鉄道マニアという感じで、そこに文學的工夫などは皆無の冷たい理系的文章だ
そんな長さもマチマチな冷たい文章を、二時間の人情味あふれるサスペンスに仕立てたのは、ドラマ制作者の功績であろう。
東映の大部屋役者だった比較的無名の俳優を出したり、山村美紗の娘をバーターで出させたり小野ヤスシ、堤大二郎という渋い配役の頂点が伊東四朗さんだと思ってる。
番組の最後にお馴染みのエンディング曲が流れて、警視庁のそばの皇居沿いの空き地の屋台で、渡瀬恒彦と伊東四朗がおでんを食べながら、事件をふり返り、あまり面白くない予想の範囲内の冗談セリフでおわるのも懐かしい。
主役の急逝で終わってしまったのは残念でならない。
渡瀬恒彦さんのお兄さん渡哲也も出演、というスペシャル回があった。
その番組宣伝の取材の中で、渡さんが、「弟には伊東四朗さんとの出合いに感謝すべきだと常々語っている」というのを見て、胸熱の記憶がある。
このシリーズ無か終わり、細々と続いていた「おかしな刑事」のファンだった。
羽田美智子のファンでもあるのだが、すっかり伊東四朗とその一座、的配役が馴染みすぎてた。
アリtoキリギリスの石井正則さんもいい味出していた。古畑任三郎といい面白いドラマにはかならずいるね。
十津川警部の話になってしまった。
おかしな刑事についてはまた今度。
今宵はここまでに致しとうござりまする。

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