クイーンツアーで日本を沸かせたアダム・ランバートの思い出。

 ドームツアーを終えたクイーンとアダム・ランバートですが、もちろんこれらの音楽には小生は全く興味ありません。



とはいえ、アダム・ランバートのデビューの軌跡を目撃した一人として、書いておきます。


それは当時、スカパーのFOXチャンネルで放送されていた「アメリカン・アイドル」


全米を巡るオーディションで合格した何十人が毎週一人づつ敗退していき、最後に残った一人が優勝で、その審査は全米の国民の電話で投票される、というルール。(数は確か非公開)


最後の二人に残ったのがアダムとクリスなんですが、当時のアメリカの大勢はアダム優勝じゃね?でした。

もう一人の候補はクリス・アレン。

アダムほど派手さはありませんでしたが、毎回審査員に高評価。おなじみの辛口審査員サイモンはクリスの自信の無さを指摘してました。


ところが決勝直前に、アダムはゲイ、という写真が公開されてしまいました。(丁度Twitterが盛大に使われていた時代だった)


上の写真見ると、水と油というかマッタクタイプの違う二人ってのはご理解いただけますよね。クリスはいかにもアメリカのブルーカラーの男、って感じで確かペンキ職人だった。


一方でのアダムはミュージカルの歌手だったかな。典型的な共和党と民主党的違いの二人。

クリスはカントリーというアメリカ保守派の支持を受けやすいジャンルで、スキャンダルも影響した、と言われるように、優勝はクリスになった。


まぁどっちが優勝してもおかしくなかった戦いだと思うけど。

優勝こそ逃したが、この番組にメンターとしてゲストで出たクイーンのメンバーから、ボーカルをやってくれ、とオファーを受けるなど、負けたものの得たものも多かったのでは?

この番組や後に続くアメリカズガッタタレントなど、優勝者は最初のシングルこそ注目されるが、2枚目以降忘れられる、が定番なのに、アダムは長く活躍できてるのも異例です。


日本の芸能人でも言えるけど、明らかにゲイという感じの歌手もいれば、パット見た感じてはわからないけど、ネットで噂になってる人と二種類ある。


アダムはいかにも前者で、アメリカの美川憲一的な趣もあるけど、ロックを歌うと男らしい、ということになるのかな?


まぁ絶対的な歌唱力があるので、何を歌っても凄いんだけど。