「All by Myself」──。
この曲を初めて聴いたのはいつだったか。たぶん昔、日産スカイラインのCMだったような気がするけど…定かではない。
ただ、これだけは絶対に確かな記憶がある。
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』。
モテないブリジットが一人で酒飲んで、パジャマ姿でこの曲を絶唱してた、あの冒頭の名シーン。
🎤「オール・バイ・マ〜イセルフ…(泣)」
ひとり酒。ひとりパジャマ。ひとり熱唱。
人はこんなにも孤独になれるのか、という人類の底力を見せつけられた。
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さて、その名曲を生んだのがエリック・カルメン。
そんな彼の代表曲「All by Myself」──
実は、あるクラシックの名曲からメロディを堂々とお借りしている。
そう、
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番 ハ短調 作品18 第2楽章。
私は最近、ちょっと趣味が高尚なのよ。ふふふ。
辻井伸行さんのピアノでそのラフマニノフを聴いてたの。
そしたらなんと、急に「All by Myself」のメロディが流れてきた!
😳⁉️「え!?ここで!?ブリジット来る!?」
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もちろんこれは盗作じゃなくて、「ラフマニノフにちゃんと許可取ってます!」案件。
(正確に言うと、著作権が切れてると思って使ってみたら、まだ権利が生きていて、印税をお支払いします、ということになったらしい。膨大な印税入ったんじゃない?)
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ちなみに、日本にも似た例がある。
さだまさしの「男は大きな川になれ」っていう曲。
これ、スメタナ作曲の「モルダウ」(これもクラシックの超名曲)のメロディで出来ている。
しらないだろうけど。
キッスは目にしてって曲はエリーゼのためにだったよね。
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それにしても、クラシックって時々、
不意打ちで「おまえか〜〜〜!!」って曲が出てくるから怖い。
まさか高尚ぶって聴いてたラフマニノフから、
ブリジット・ジョーンズが出てくるとは思わないでしょ?
人生、どこで何がつながるかわからない。
だから私はこれからも孤独に、
パジャマ姿でワイングラスを傾けながら、
クラシックとポップスの奇跡のクロスオーバーを楽しもうと思うのです。
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