大衆の反逆と、トマト、ヨーグルト不足

オルテガの「大衆の反逆」を読んでいる。

この時代、(彼がこの本を出して以降、この現象はずーっと続いているわけだが)
この本を読むことは、なんかもう「あるある」で、笑ってしまうほどである。
(中身のダイジェストはこちら)





極めつけは、最近のスーパーの風景である

インフルエンザ防止のヨーグルト、
肥満解消のトマトジュースが売り切れ、とお詫びの張り紙。

ちょい、ちょい待ってよ、って感じ。

だって、東日本大震災の買い占め騒動で、
テレビのインタビューで意味ない行為だった、
群集心理だった、と沢山の主婦が懺悔してたよね?

あるある大百科や、それに類似した健康志向番組がいい加減だ、と
いう報道にあれだけみんな怒ってましたよね?

舌の根も乾かぬうちに、また買い占めの熱狂です。

まだまだこんなエライコッチャが続いているんですね

マーケティング的な観点から、
横並びから個性へ、的な事が言われているけど、
本当かな、と思ってしまいます。

この精神こそが、
電気なんかつけてんじゃねーよ、暖房止めろという隣組精神を作り、
日本を太平洋戦争においこんだんだ、という気持ちを忘れたくないです。

周りがひとつの行動に動き出したら、
敢えて、とりあえず、別の方向を向いて、
歩いて行く、ってのが、少数派でも、正しくバランスさせる第一歩ではないか、と。

大衆、大衆、嗚呼、大衆。