TSUTAYAに完敗なネット系映像サービス

インターネットは生活を変えてきた。

Amazonにより、本屋に行かなくなり、
キンドルの登場で紙ではなく、電子書籍を読むようになった。
iTunesミュージックストアの出現でCDを買わなくなり、
Appleミュージックでは、定額で音楽が楽しめるようになった。

さて、HuluやNetflixは何かを置き換えたのか?

Netflixの登場前の大騒ぎ(今思えば作られた大騒ぎだったわけだが)で
僕はTSUTAYAが掌にやってくると期待していた。

クレジットカード番号を入れて使ってみたら
それはTSUTAYAというより、品揃えが極端に貧弱な
田舎の個人資本のレンタルDVD屋さんだった

Amazonにせよ、iTunesにせよ
ネットでよく言われるヘッドとテールのコンテンツのうち、
テールの裾野の広さが、なんといっても有りがたかった。

一昔前は、視聴率30%で大ヒットだったものが
今や10%を超えれば大ヒット、というように
人の好みが多様化してしまい
マニアックな集団が数多く点在している時代。

市川市にあるAmazonの倉庫には、
一年で一度か二度出荷される程度のマニアックな本があることで
ユーザーの支持を集めてきたと思う。

限られた店舗だからヒット作品だけ並べておく、というリアルの世界に対して
ネットだからどれだけでも作品をストックさせられるから
YOUTUBEやヤフーニュースには膨大なコンテンツがあり、
「こんなものもあるんだ」という驚きがいかにもネットだった

しかしNetflixもHuluも
近所のちょっと大きめのTSUTAYAにさえ完敗
TSUTAYA DISCASの一日遅れの配送を甘受しなくてはいけない状況が続きそうである

飲み会で「海外ドラマファンです」という人にあっても
民主党的ドラマ(フレンズ、グリー、アグリー・ベティ系)
共和党的ドラマ(24とか)
韓流
中国系歴史ドラマ
イギリスドラマ
などそのカテゴリーが多すぎて、なかなか共通項が見つけられないほど奥が深い世界の
個々のニーズを受け止めてくれて、ClickやTAP一つでドラマ漬け、と言う幻想は
現時点では脆くも崩れ去ってしまう、有効期限が切れたTSUTAYAのカードを再発行する覚悟をしつつ
アマゾンプライム会員向けの無料ビデオサービスが
さてどこまでラインナップが揃うのかに僅かな望みをかけるのである。