整体のゴットハンドと間違ったKPI達成努力のあれこれ

肩から腰、最近では膝が痛いんです。

解決の為に整形外科でレントゲンを撮り
近所のマッサージには足繁く通ったけど解決せず。

ご近所に住む仕事上の知り合いとご飯を食べながらそんな話をしたら
「近所にいい店ありまっせ」
と教えてもらった所に昨日行きました。
不思議な話ですが、なんか抜本的な解決になりそうな予感を感じながら…


いやー、すごい、すごい。
東京には(私の知る限り)2大ゴッドハンドという人が居るようで
お一人は板橋、もう一人は大島にいるらしい。

■エス東京オフィス(板橋)

■桑原整体院(大島)

どちらかには行ってみたいと思っていたけど、
紹介されたのは第三の整体院。

先に書いておくと、HPから問い合わせても
もう見きれないほどの患者を抱えていて
紹介でないと無理、という今困ってる人には
役立たたない情報で申し訳ないのですが。

「ここ痛いですよね?」
「ここは痛くないですよね?」
「右は痛いけど、左は痛くないでよ?」
と押されるところが完全にぴったしカンカンで、
全盛期の女性占い師位に私的な指摘をされ
驚きまくる芸能人のようになってしまったわけです。

数秒ちょこっと体をその後押されて
同じ場所を押されたら、あら、全然痛くない!

これはもうマジックとしか言いようのない効果。


「体を動かす仕事をしてるなら、マッサージで筋肉をほぐすのは効果あるでしょう
でも、一日座ってPCやスマホを触ってる人のコリや痛みは全然違う
アプローチが必要なんですよ」
というその神の言葉は響きましたね。

そしてどれだけ間違った所に
痛み解消にためにお金を使ってしまったか!


で、今回の一番書きたいのは
店の名前を公開できない、すごい腕の整体院の話ではなく、
間違った努力をすることの虚しさと
本当に正しい方法を見つけることの難しさ。

ネットで仕事をしていると、なんとかの一つ覚えよろしく
PDCA,PDCAというお題目が唱えられ、
やれグーグルアナリティクスの導入だ、使い方だなどが騒がれる
(騒いでる人がそもそもよくわかってない、という事が多いのだけど)

昔、楽天のKOBOが当初の三木谷会長が公表した本の数に
激しく足りない状況でリリースされ、
目標達成のため、楽譜一枚が一冊として数えられて
どんどん楽譜が追加されるという珍事があった

あるいは大雪の予報が出され、
ニュースが見たくてNNN24をつけたら
「テレビの前を離れても最新ニュースを手にしたいあなたへ」
という宣伝文句があったんだけど、
今やテレビの前にいて速報ニュースを知る事なんてないのに
そんなコピーでアプリダウンロードを訴求するのは
体の痛みを取るのにクイックマッサージに行く様な話で溢れてる気がします

大好きだった一日8時間生放送で
ニュースに関するトークをグーグルハングアウトを
駆使して行ってきた「ハフィントンポストライブ」がライブをやめる、
という発表をしました。

そのサイトで一日中ストリーミングを見る人より、
フェースブックのインスタントアーティクルが主流となると見るや
VODに注力したほうがよかろう、という真っ当な経営判断なわけですが
ここを誰かが決断することなく、
UUを増やせ!
広告出せ!
ニックネームをブッキングせよ!
みたいな事を続けていたら、どうなってか、って話なんですよね。

間違ったKPI達成にみんなが勤しんでしまい、
結果、その上位レイヤで起こってる潮目の変化を読み違うことはもったいないな、
とゴットハンドのベットに横たわり体を揉まれながら思うわけです。

最近旧知の友との会話で
ニュースサイトの潮目が変わってきましたよね、
って話になって。

そうなんです、潮目をちゃんと読む努力と
やり続けても無駄、とどこで見極めるのか、
それをするためにどうすればいいのか?
この辺りを本年は考えていきたいのです。