僕が唯一作者と絵が一致するのが東山魁夷の「年暮る」である。
(絵をどこかで剥がしてきて、ここに乗せるのは簡単だが、リンクにしておく)
川端康成に早く書かないと京都の姿なくなりますよ、と言われて、数年かけて京都を描いた一枚である。
東山ブルー(昨日はいわきブルーの話を書いたwww)と言われる青で描かれた雪降る京都の大晦日の光景、ニューオオタニからの光景で、今は亡き町家が連なる姿が描かれている。
年末年始はいつもはうるさい街も静かになる、そしてそこに雪が降れば、もっと静かに感じる。そんな中、明かりのついた家もちらほら見える大晦日の夜、寒さだけではなく、なんとなく京都の暖かさを感じさせる大好きな一枚だ。
東京の山種美術館に展示されているそうで、一度本物を見に行きたいものだ。
皇室御用達という感じの東山魁夷であるが、この京都のシリーズは、この他にも円山公園の桜や一力茶屋など、今にも伝わる京都の美が描かれているのだが、川端康成の予言した通り、町並みとなると、東山が描いた頃とは全然違うものになってしまうのも仕方のないこと。むしろよく守っている方ではなかろうか?
今年もあと数時間で暮れていきます。
ご覧いただきありがとうございます
良いお年を。
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