エレベーターの中のBGM。

 


僕の中でのポールモーリアというのは、彼がどんなに偉大であるのかどうかは分からないが、手品の時のBGMであり、ホテルのロビーやエレベーター内ベッドサイドにあるBGMというボタンを押した時に流れてくる音楽というイメージである。


僕が敬愛してやまない服部克久さんの音楽はそういう音楽になってほしくないなぁと常に思っている。


しかし音楽畑というアルバムは二十枚以上発売されており、皇室の結婚というと学友との想い出や生い立ちといったようなVTRのBGMに、間違いなく使われるのが服部さんの音楽畑であった。


私の記憶が確かなら村上春樹さんの「ダンスダンスダンス」という小説の中で主人公が、札幌の大きなホテルの秘密のゾーンに迷い込んでしまうことがある。そのゾーンから現実世界に戻った時に、エレベーターの中で、ポールモーリアが流れていた、というような記述があったと思う、とにかく世間で当たり障りのないBGMといえばポールモールやなのである。そんな安易に使われるBGMに音楽畑を使って欲しくないのである。


しかし大沢悠里のゆうゆうワイドでは音楽畑使いまくっていたなー。