寄席となんばグランド花月

 


浅草の演芸場や上野の鈴本の前を通ったりする時、どんな人が出てるのかを一応チェックする。


しかし残念ながら、その頃落語に興味はなかったこともあったし、寄席に出てる人というのはイコール笑点に出てる人ではないので、知らない人の名前ばかりだった。


落語のみならず「色物」と言われる、漫才師やカミキリの人達も登場するのだがその人達の名前を見ても、いわゆるテレビで出てくるような人ではなく寄席で生きてる人達という感じのラインナップだった。


さて僕が今一番興味がある落語家春風亭一之助さんがソーシャルメディアで今日の「真打ち登場」という番組に出ますよという投稿をしていたのでNHKのらじるらじるを使って、真打ち登場という番組を聞いてみた。


すると三組の人が登場しているのだが一組は年配の漫才の夫婦でもう一組は三味線を弾きながら語る人というラインナップだった。


漫才の夫婦はテレビに出てるとこ見たことなどなかったが、舞台でずっと続けてきた話術というものがあり、笑えるというのではなく、微笑ましいという感じで話を聞くことができた。


かつて大阪のNGKに行った時はテレビで見たことがある人ばかりがラインナップされていて、随分豪華だなあと思った。


その経験からすると、知らない人ばかりがラインナップされている寄席なのだが、そういうものと知って、朝からゆっくり鑑賞するというのもなかなか乙な機会なのではないかと思う。