ちょっと反則気味のコラボレーション

 すごいアルバムがある。


尾崎豊の「風にうたえば」というSONYではなく、別レーベルから発売され、尾崎豊の足跡としてはカウントされていないアルバムがある。


尾崎豊がデビュー前に残していたギターとボーカルだけのデモテープに、巨匠服部克久が弦のアレンジを尾崎豊の死後本人の承諾無く、加えて録音した、という恐ろしいほどの商魂のアルバムだ。


背景には映画「大阪物語」のテーマ曲として使う必要上、多少の話題作りが必要だったのかもしれない。


よくソニーも許可したよなーと思う。


ファン心としては心に完成されているサウンドに死後ニューバージョンです!と新しい編曲のバージョンが現れる。


服部克久さんもよくひきうけたな、と思う。


お父様の服部良一さんからは来た仕事は断るな、と言われそれを家訓としていた、という話を披露されていたが、断らなかった仕事。


結果、非常に美しい仕上がりになった。


Amazonのレビューを見てると、もちろんいじるな、という原理原則論者もいるが、美しい、こっちの方が好き、など好意的なレビューが多いのも服部マジックなのか。


ダンスホールの尾崎豊の死後服部克久アレンジバージョン。イントロから厚いストリングスが心地よい。


生前さだまさしの雨宿りを歌っていたこともあり、さだまさしファンなら、服部克久さんのことも知っていて、いつか仕事したい、と思っていたかも🦆しれない。